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トイレは必ず1階へ、給湯室使うべからず…派遣社員への“謎ルール”に困惑する人たち

著者:和栗 恵

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会社から“謎ルール”を押し付けられ困惑(写真はイメージ)【写真:写真AC】
会社から“謎ルール”を押し付けられ困惑(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 一般社団法人日本人材派遣協会の発表によると、2020年1~3月期の派遣社員の数は約143万人。雇用者全体5661万人(役員を除く)に占める派遣社員の割合はこの15年ほど2~3%程度で推移しており、大きな変化はないそうです。派遣先は大企業から中小企業までさまざまですが、中には変わったルールがある会社も少なくないという話を耳にすることも。実際に「納得できない慣習になじめなかった」という方たちの体験談を紹介します。

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暗黙の了解で続く時代錯誤のトイレルール

 メーカーの正社員として働く関東地方在住の梨々子さん(仮名・37歳)は、“派遣社員が居着かない”ことに頭を悩ませています。

 梨々子さんが所属する営業部では、営業担当2~3人につき派遣社員の営業アシスタントが1人つくそう。ところが、その派遣社員の大半は最初の契約更新タイミングで辞めていってしまうといいます。

 その原因と考えられているのが、梨々子さんの会社に存在する今時信じられないようなルール。「派遣社員はビルの1階にあるトイレを使うように」というもので、営業部は上階にあるため、トイレの度にわざわざ階段を降りて1階まで行かねばなりません。過去には我慢しすぎて膀胱炎になってしまった人もいました。

「この謎ルールは社長がずいぶん昔に作ったもので、なぜか暗黙の了解で続いています。派遣の方が居着かないのは、このトイレ問題が原因と考えてほぼ間違いないと思うのですが、皆さん辞める理由を言わないため、誰がどこに訴えればいいのか分からないという現状です」