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妬む人から陰口を言われた、辞めにくい…コネ転職の経験者249人が語るデメリット
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実際に入社してみたら…コネ転職のデメリットは「辞めにくい」が1位
先の設問では良いこと尽くしにも思える「コネ転職」ですが、やはりデメリットは存在しているようです。こちらもランキングと自由回答を併せてご紹介します。
【コネ転職のデメリット:1位「辞めにくい」103人】
「退職する際に『紹介者に迷惑がかかるのでは』と悩んで、なかなか退職に踏み切れなかった」(女性・転職時24歳)
「面接もなく親切にしていただいていたので、仕事内容が合わなくても『辞める』と言えず、少しギクシャクしてしまいました」(女性・転職時29歳)
「退職しにくいです」(男性・転職時40歳)
せっかく新たな職場が決まっても、実際に仕事を始めてみなければ分からないことは多くあります。また、転職が決まる前と後で会社側の状況が変化していることも。コネを持っている人の顔をつぶすことにもなりかねないため、退職にはやはりそれ相応の大きな理由が必要になるようです。
【コネ転職のデメリット:2位「周囲の視線がつらい」30人】
「コネを使ったことで、転職したばかりの頃は仕事ができないと思われた」(女性・転職時25歳)
「同僚が冷たい目で見てきた」(女性・転職時30歳)
「周りに努力して入社していないと思われる」(男性・転職時37歳)
【コネ転職のデメリット:3位「期待が大きい」28人】
「紹介されたくらいだからスキルが高いと思われている」(女性・転職時22歳)
「最初からある程度仕事ができなければいけない」(女性・転職時34歳)
「社長推薦での就職だったので、仕事の成果に対するプレッシャーがすごい」(男性・転職時40歳)
【コネ転職のデメリット:4位「紹介者に対するプレッシャー」19人】
「ミスをすると、『紹介してくれた親族の顔に泥を塗ってしまうんじゃないか』というプレッシャーがつきまとう」(男性・転職時25歳)
「仕事でミスをしてしまった時に、引き抜いてくれた人にペナルティがいかないかヒヤヒヤする」(女性・転職時33歳)
2位から4位はいずれも「周囲の視線」に深く関係していました。入社まで他の人がした苦労を経験していないため、見る目が厳しくなる状況もあるようですね。形式的な面接や試験を経ているならまだしも、何もなかった場合は特に大変かもしれません。
また逆に、「すごい能力を持っているはず!」と周囲が期待しすぎているケースも。いずれにせよ、何とかうまく実力を発揮するにはプレッシャーをはね除ける強さが必須といえそうです。
「コネ入社を妬む人から陰口を言われたりしました」…精神的なつらさも
コネ転職のデメリット5位からは、精神的なつらさもうかがえるコメントが並んでいました。
【コネ転職のデメリット:5位「陰口・いじめにつながる」9人】
「コネ入社を妬む人から陰口を言われたりしました」(女性・転職時23歳)
「社長のコネと陰口を言われる」(男性・転職時28歳)
どこの組織でも人が多くなれば陰口やいじめの話を耳にする機会が増えます。そのターゲットとなってしまうきっかけは、やはり「他人と違う」ということ。本来は本人に落ち度がない要素でも、陰口が好きな人にとっては格好のネタになってしまうようです。
【コネ転職のデメリット:6位「気を使う」8人】
「叔父さんの友達が直属の上司だったため、気を使いました」(女性・転職時24歳)
「親族が同じ会社内にいると、周りから弟の話をされることがあり、気を使ってしまいます」(男性・転職時30歳)
家族や親族のコネで入社した場合、気楽さより周囲への気遣いが求められることも。どのような職種でも実際の業務では周囲とのコミュニケーションがほぼ必須。周囲の協力を得ることができない状況になると、実力を発揮できないという悪循環にも陥りかねません。
このように、さまざまなメリットとデメリットが存在する「コネ転職」。結果として良かったか悪かったかを尋ねる設問を見ると、「まあまあ良かった」が最も多く約半数の50.6%でした。続く「良かった」(27.3%)を合わせると約8割の人が肯定しています。仕事も人も出会いには“縁”があったということ。コネがあるという事実はすでに良い“縁”があったと前向きにとらえ、仕事に励むことが一番のようですね。
(Hint-Pot編集部)