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結婚前提でもセックスレス、子どもを望まない相手…交際中の2人が考えるべきこととは

公開日:  /  更新日:

著者:yoshimi

教えてくれた人:OliviA

キャリア志向の女性と向き合うには(写真はイメージ)【写真:写真AC】
キャリア志向の女性と向き合うには(写真はイメージ)【写真:写真AC】

妊娠、出産、育児の中で自分は何をサポートできるのかを確認してほしい

【今回のお悩み2】
「彼女がキャリア志向のため、何事も仕事を優先します。結婚を考えていますが、しばらくは子どもを作らないと言われました。性行為の時ももちろん避妊していますが、回数自体が少ないです。最近は、妊娠と出産で女性のキャリアが中断する状況自体が変だなとも考えるようになりました。一部の海外では妊娠出産後もバリバリ働いている女性が多いようにも思います。パートナーとして彼女をどう支えるべきなのか、そんな彼女を優しく包み込めるような性行為をしたいのですが……」(Dさん)

 彼女が仕事を優先してしまうという男性からのご相談です。もしかすると、女性の側は子どもができた後のことに不安を感じているのではないでしょうか? ですので、妊娠・出産・育児と家族を作っていく過程で、自分はどういう支えができるのか。まずは、その部分を考えてみてはいかがでしょう。

 キャリア志向ですと、もしかしたら高齢出産になるかもしれません。高齢出産になると、女性の体調が戻るまでの期間、また仕事に復帰する時にはベビーシッターや家事代行などのお世話になる可能性もあります。

 その時に家事や育児を外注する金銭的な余裕があるのか。「大丈夫、安心して」と言えるのか。また、今の勤務先に、どういうサポートがあって、どんな働き方ができるのか。パートナーとして、家族生活をどれくらい分担、協力できるのか……という部分が大事になるのではないでしょうか。

「優しく包み込めるような性行為」やセックスレスの解消は、そのあとに考えることではないかなと思います。

確実な避妊でセックスレスが解消する可能性も

「性行為が少ない」という部分にフォーカスしてみると、どんな避妊方法をしているのかが少し気になるところです。

 男性用コンドーム以外にも、女性主体の避妊法の低用量ピルの服用やI U D(避妊リング)やI U S(ミレーナ)という子宮内に装着する避妊具も選択肢に入れてみるのも一考です。「妊娠の不安からセックスを控えている」「回数が少なくなっている」という状況であれば、避妊方法を変えることが解決策につながるかもしれません。どの避妊法を選ぶかは最終的に女性の判断になりますが。

正直に気持ちを打ち明ける話し合いでより良いパートナーシップを

 とはいえ、やはりまずは2人で話し合うこと。いつも「話し合う」という解決方法をご提案していますが、いくらカップルでも以心伝心がありえないことも事実ですから。

 また、話し合って一度解決したことでも、定期的に確認し合うという作業を入れたほう方がいいのではないかと思います。人の気持ちは変わりますからね。

 話してみると自分が不安に思っていただけで、相手からは「そんなふうに思っていたの? 初めて知った」と言われることも往々にしてあります。思っていることや悩みを正直に打ち明けることができる関係性を作っておくことが、将来、より良いパートナーシップを築くことにもつながるのではと思います。

(yoshimi)

OliviA(オリビア)

1980年生まれ。ラブライフアドバイザー(R)、アロマセラピスト、日本性科学会 会員。学生時代に「女性の性」をテーマに卒業論文を執筆したことをきっかけに、2007年より性に関する総合アドバイザーとして本格的に活動を開始。台湾でも書籍を出版するなど、日本のみならず海外にも活動の幅を広げ、多方面で「女性のセクシュアルウェルネス」「コミュニケーションを重視した性生活」の提案を行っている。近著に「セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ」(日本文芸社)など。