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【私の家族】女優・黒谷友香 高齢の愛馬2頭とオフを満喫 「最期まで面倒をみてあげたい」
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30歳でも元気なラルフ サラブレッドの最長寿記録更新が目標
ラルフにはもう乗りませんが、お仕事がオフの時には、その仲間で作った千葉の乗馬クラブ「エバーグリーンホースガーデン」で、シャンプーやマッサージなどラルフのお世話をしています。
普段はインストラクターさんがお世話をしてくださっているので、「ごはん食べていますか」「水飲んでいますか」「体温どうですか」というメッセージをこまめに送って、写真を送っていただいています。馬は突然体調を崩して、徹夜で看病することもあるので。幸い大病したことはなく元気で、サラブレッドの最長寿記録(40歳2か月20日)を塗り替えてくれたらいいなあ、と思っています(笑)。
ラルフを迎えた当初は何も知らなかったのですが、馬の“人生”って結構厳しい。競走馬を卒業した後の道は限られているうえ、うまく乗用馬に適応できればいいのですが、適応するための訓練には、時間もお金も必要になってきます。
頑張ってうまく適応できた馬は、乗馬クラブでその後を過ごします。私がラルフを迎えたことで、1頭でも馬を幸せにできたのなら良かったな、と今振り返ってみて思います。今後、ラルフがさらに年老いても、最期まで面倒をみてあげたいですね。
性格や乗り心地は馬それぞれ 2頭とも相性抜群
ヨモを迎えたのは5、6年前。ラルフと同様に、信頼している方からの紹介です。体高はラルフより低く、最初から乗用馬として訓練を受けてきました。
馬の魅力は、その背中に乗って“人馬一体”を感じることができること。ラルフを飼うと同時に乗馬も始めたわけですが、動物と一緒にやれる競技って、他にはあまりないですよね。身体や声を使って馬とやりとりしてうまくそれが伝わって、馬と一体になれた瞬間って、他では得られない気持ち良さがあるんですよ。
ヨモは表情も豊かで、鞍を着けたりすると「仕事だな」と分かるみたいでキリッとします。ところが乗馬を終えた後、「暑い中、ありがとう」という気持ちでブラシをかけてあげたり、たてがみをといてあげたり、ゴムブラシでクビをマッサージしてあげたり……。ケアをしている時はのんびりリラックスしています。
あくびや鼻を思いっきり伸ばしている時は、信じられないくらい変顔になります(笑)。私も笑顔になれるし、馬たちはかわいくて、「リラックスしてくれてるんだな」と思うとうれしい。性格も人間が大好きで、ジェントルマンですね。
性格も馬によって違います。乗った感じも馬それぞれで違います。ただ、ラルフはブリティッシュの乗馬スタイルで、ヨモはウエスタンで動きが違うので、ラルフとヨモの違いをうまく表現するのは難しいのですが……。
でも、どちらの乗り心地も好きですよ。馬と人間も相性があると思いますが、私の場合は2頭とも良かったです。ちなみに、においも馬それぞれ。ワンちゃんや猫ちゃんの肉球のにおいが好き、という方は少なくないですよね。馬の場合はそれが鼻息なのかも。草食だからか、ラルフもヨモも香ばしくていいにおいがするんですよ!
(中野 裕子)