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アンドリュー王子 民事訴訟の行方は? 「プライベートな法的問題」に王室はジレンマか

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

王室のジレンマ? 「コントロールできることには制限がある」と情報筋

2019年8月、米裁判所前で会見を開くジュフリーさん【写真:AP】
2019年8月、米裁判所前で会見を開くジュフリーさん【写真:AP】

 気になる王室側の反応だが、民事訴訟の報道があった翌日には、王子が元妻セーラ元妃を伴って女王の夏季休暇先であるバルモラル城を訪れたことが複数メディアで報じられた。その後はチャールズ皇太子夫妻も姿を見せたと伝えられ、何らかの協議が行われたのではないかとみられている。

 だが、英大衆紙「ザ・サン」が英国時間15日夜にウェブ版で公開した記事によると、王子の友人が「王子は方針を変えない」ことを語ったという。友人は王子がバルモラル城でリラックスした時間を過ごしているとした上で、「彼(アンドリュー王子)の法務チームはこの展開を予測し、常に準備をしてきました。公爵(アンドリュー王子)は彼らから落ち着いて現状の方針を変えないようアドバイスされています」と語っている。

 一方で英高級紙「タイムズ」が情報筋の話として報じた内容によると、チャールズ皇太子は弟の境遇に同情しながらも、王室の評判に与えるダメージについては不愉快に感じているという。この情報筋は「彼(チャールズ皇太子)はもうずっと以前に、この問題は恐らく解決不可能だという結論に達していたようです」と語ったそうだ。

「メール」紙も、バッキンガム宮殿が本件についての照会にコメントしない方針であることを伝える一方、アンドリュー王子と彼の法務チームの動きについて、皇太子とウイリアム王子が疑念を抱いていると伝えている。さらにアンドリュー王子の家族に近い情報筋も、沈黙を守る法務チームの動きに対して王室側が不満を募らせていると語ったという。

 しかし情報筋は同紙に対し「王室が公に発言できることには限界があります。アンドリュー王子はもはや王家の主要メンバーでないため、王室がこの状況下でコントロールできることは制限されているのです」と証言し、王室側がジレンマに陥っている背景を明らかにした。ちなみに英大手紙「ガーディアン」は、バッキンガム宮殿がコメントを控える理由として「公爵(アンドリュー王子)のプライベートな法的問題」と述べたことを伝えている。

 この他にもさまざまな見方や展開予測は報じられているが、情報筋の証言通り「王室がコントロールできることは制限されている」状況なら、先行きは当面不透明のままである可能性もあるだろう。

(Hint-Pot編集部)