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ウイリアム王子とキャサリン妃が今年もセレクト お気に入りの休暇先・シリー諸島とは
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海のアクティビティが充実 16世紀にまで遡る歴史を持つホテルも
シリー諸島の有人島はセント・メアリーズ島とトレスコ島、セント・マーティンズ島、ブリーハー島、セント・アグネス島の5島。とはいえ、5島を合わせた人口はわずか2200人ほどだという。アクセス手段は飛行機とフェリー、ヘリコプターで、島から島への移動はホッパーボートを利用する。また、年間平均気温は11度ながら英国では最も暖かい。
シリー諸島の公式サイトによるとその歴史は古く、石器時代には定住者が存在したと考えられている。17世紀のイングランド内戦では王立派が最後の抵抗拠点とし、多数の砦が作られた。この1つは現在「スター・キャッスル・ホテル」として営業されている。
また海上交通では国際輸送ルートの交差点にあたり、風を待つ多数の船が停泊する補給所だった。ただし、複雑な海流などにより何世紀にもわたって難破の“名所”でもあったため、諸島の周辺には1000超の難破船が確認されているそうだ。
現在は観光地として充実しているため、大きな島にはホテルがある。前述の「スター・キャッスル・ホテル」は最大の島であるセント・メアリーズ島に。また、セント・マーティンズ島では4つ星「カルマ・セント・マーティンズ・ホテル」、ブリーハー島では豪華スパを備えた「ヘル・ベイ・ホテル」が有名だ。この他にもキャンプ場やB&B(民宿に相当)も点在しており、宿泊先には困らない。
海に関連するアクティビティが充実しており、グラスボートなどのツアーやセーリング、カヤック、パドルボートなどを楽しむことができる。陸上ならゴルフやワイナリー見学、レンタル自転車でのサイクリングなど。トレスコ島には美しい庭園や博物館もある。またセント・メアリーズ島とセント・アグネス島にはジンの蒸留酒製造所が、セント・マーティン島にはラム酒の蒸留酒製造所があり、見学ツアーを受け付けているそうだ。
手付かずの自然と海、温暖な気候。コロナ禍の影響で自由な海外渡航にはまだ遠い今、英国人の国内旅行先として人気を集める流れはごく自然といえるだろう。日本からの気軽な訪問は現在のところ不可能だが、流行が収束した際に駆け付けたい旅行先として、ぜひウィッシュリストに加えておきたい場所だ。
(Hint-Pot編集部)