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どうぶつ

バス停で保護した失明寸前の子ねこ 手術を乗り越え成長した背後に飼い主さんの献身愛

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「目が良くなりますように」 祈りを込めて献身的にケア

おいしいごはんと点眼点鼻薬のおかげで、少しずつ目が開いてきました【写真提供:ぬっこ(@NukkoNuko_MEOW)さん】
おいしいごはんと点眼点鼻薬のおかげで、少しずつ目が開いてきました【写真提供:ぬっこ(@NukkoNuko_MEOW)さん】

 こうして保護後、おはぎくんを連れてすぐに動物病院へ。診察の結果、猫風邪が原因で左目の内側が癒着をしていたため、手術が必要なことが分かりました。しかし、獣医師からは「手術をしても、視力は回復するかどうかは分からない」と宣告が。それでもぬっこさんはためらうことなく、すぐに手術を決断しました。

「私は若い頃、動物病院でトリマー兼動物看護師として働いていたことがあり、何度もねこを保護した経験があります。そのため、子ねこのお世話はある程度であれば大変さを感じません。けれども、この子の時はやはり目のことが気がかりでしたね。毎回、『良くなりますように』と祈りながら、点眼点鼻薬をつけていました」

 おはぎくんの手術は無事に成功。そして、ぬっこさんの思いを込めた手厚いケアのおかげもあり、現在も角膜に濁りが少々残っているものの、視力は回復しました。きちんと見えていて、元気に家の中を飛び回るようになったそうです。

 保護した当時、栄養失調で茶色かった毛並みも、しっかりとご飯が食べられる状態になると黒々としてきたのだとか。ぬっこさんは「うれしかったです」と振り返ります。

「どの瞬間も愛おしくてたまらない」 おはぎくんとの日々

手術から2か月後。白濁してはいるものの、右目と変わらない大きさまで開けるまでに【写真提供:ぬっこ(@NukkoNuko_MEOW)さん】
手術から2か月後。白濁してはいるものの、右目と変わらない大きさまで開けるまでに【写真提供:ぬっこ(@NukkoNuko_MEOW)さん】

 困難に直面しながらも、こうして家族の一員になったおはぎくん。先住ねこたちと同じように、3文字の和菓子の名前を授かりました。そうして、ぬっこさんからたっぷりの愛情を受け、人懐っこくて甘えん坊に成長しています。

「おはぎを保護して良かったと思う瞬間はたくさんあります。他の子たちと元気にじゃれ合った瞬間、安心し切った姿で日向ぼっこしている寝顔を見た瞬間、名前を呼ぶと返事をしてくれた瞬間……。どの瞬間も愛おしくてたまらないです」

 手術直後からぱっちりおめめになるまでの様子は、Hint-Potのねこ専用ツイッターアカウント「にゃんこぽっと(@Nyanko_Pot)」で開催された「#にゃんこビフォーアフター選手権」で2位に選ばれました。

 ぬっこさんのおかげで救われた小さな命。おはぎくん、これからも元気いっぱいで飛び回ってくださいね。

(Hint-Pot編集部)