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専門店のプロが教える魚レシピ 火を使わない「アジのなめろう」はごはんにぴったり

公開日:  /  更新日:

著者:神山 克也

女性客に大人気! なめろう+白ワインの組み合わせ

 なめろうは酒の肴として、日本酒やビール、焼酎によく合います。白ワインにもぴったり。私の店では、なめろう+白ワインの組み合わせを楽しむ女性客も多いですよ。

 そしてもちろん、炊きたてごはんのおかずにも最高。たたくことでアジの旨みがにじみ出るので、子どもにも大人気です。そのまま食べてもおいしいですが、海苔で巻くと磯香がプーンと匂って、酒もごはんも一段とすすみます。

 肝心なのは、アジ1尾分に対するみそとショウガ、薬味の分量。アジ1尾に対して、みそは4分の1、ショウガ5分の1、薬味(ネギ・ミョウガ・大葉)2分の1が黄金比です。

○アジ1:みそ1/4:ショウガ1/5:薬味1/2

 ただし、これはあくまでも基本。元来、なめろうは漁師が船の上で手早く作る飯のおかずなので、細かい味付けや盛り付けにこだわらなくても大丈夫。ただ、基本は押さえておくことが大切です。

 みその種類に迷われる方もいるようですが普段、みそ汁用など常備しているものでかまいません。ちなみに私は、だし入りの市販のみそを愛用しています。

 釣りも料理もまず基本があって、それを自分流、自分好みに進化させていくのが楽しいし、それが上達への道につながります。

◇神山克也(かみやま・かつや)
大学時代から料理修行を積み、その合間に趣味のアジ釣り修行にも勤しむ。そして満を持して5年前、自分で釣った東京湾の金アジを料理してお客さんに提供する「釣りあじ食堂」(東京都新宿区百人町1-15-4)を立ち上げる。開店直後からおいしいと評判を呼び、料理や釣り取材でテレビなどでも引っ張りだこに。YouTubeチャンネル「釣りあじ食堂チャンネル 神山克也」でも発信中。

(神山 克也)