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建てた住宅メーカーの名前で呼び合うご近所…注文住宅をめぐる嫉妬とマウンティング

著者:和栗 恵

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理想の我が家を実現できる注文住宅(写真はイメージ)【写真:写真AC】
理想の我が家を実現できる注文住宅(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 人生における“高価な買い物”といえばマイホーム。「どうせなら」と、自分たちの好みを反映できる“注文住宅”を夢見ている方も多いでしょう。公益財団法人生命保険文化センターの調査によると、注文住宅の平均購入価格は首都圏で約3500万円(住宅ローン「フラット35」の利用者の場合)。しかし、この“高価な買い物”によって周囲から嫉妬されてしまうこともあるようです。身内や近隣住民から「まさかの発言」を受けたという女性2人の証言をご紹介します。

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義姉からの意味不明なLINE 頭に無限の「?」が浮かんだ瞬間

 関東南部在住の亜希子さん(仮名・35歳)と夫は数年前、義両親からマイホーム用の土地を譲り受けました。元々畑しかないような土地でしたが、近年は人気が上昇。駅前が再開発されたこともあり、多くの人が住むようになっていたそうです。

「土地にお金がかからないのであれば、少し家にお金をかけられる!」と考えた亜希子さん夫妻。住宅展示場のモデルルームを見て歩き、ついに「これだ!」と思う工務店を発見しました。予算を元にあれこれと打ち合わせを重ね、いよいよ着工へ。

「その工務店は少し離れた場所にあり、大手ではありませんが地元密着型で、低予算でも思う通りの間取りや設備を叶えてくれるという知る人ぞ知る存在。たまたまその土地に嫁いだ友人が教えてくれたので、時間を割いて何度も現地に足を運び、モデルルームを見学したんです。そうして工務店の方と仲良くなり、『そこまでうちに惚れ込んでくれているなら、ちょっと遠いけど地元価格で請け負いますよ!』と言ってもらえました」

 手付金も頭金も払い込みが完了。ローンの段取りも終わり、いよいよ建て始める――そんな時、亜希子さんの元に義姉からLINEが送られてきました。

「てっきり『いよいよだね! おめでとう!』くらいの内容かと思ったらその逆で……『名前も知らない工務店で家を建てるなんて、ご愁傷様』と書かれていたんです」

 これまで良い関係を築いていたはずの義姉からの辛辣な言葉。驚いた亜希子さんでしたがいちいち反応するのもバカらしいと考え、「そうなんですよ。予算が少なくて」とだけ返して放置。やがてマイホームの骨組みが造られていくと、またしても義姉からLINEが送られてきました。

「どうやら義姉は、私たちが名前も知らない工務店で安くミニマムな家を建てて、家族5人でギュウギュウになりながら住むとでも思っていたようです。でも、いざ骨組みができてみると、この辺りではちょっと目立つ大きめの規模。

 しかも、実は人気の工務店だったことも分かったようで『私たちが建てようとしていた家より大きな家を建てるなんて非常識! しかもその工務店は私たちが狙って通っていた店なのにひどい!』といった内容が書かれていたんですよ」

 思わず失笑しながら夫に見せたという亜希子さん。すると、夫も面白がって工務店の人に見せたそう。工務店の人も「え~、誰だろう。こちらのエリアでは亜希子さん夫妻からの相談しか受けていないはずですけどね~」と苦笑いだったといいます。

 夫からは義姉からのLINEに「いちいち返事しなくていい」と言われたため、亜希子さんはそのままスルー続行。今はただ、家の完成を心待ちにしているそうです。

「あの後の義姉は、義両親に泣きついて『家を建てさせるのをやめろ!』なんて言っていたみたいですが、逆に『バカなこと言うんじゃない。あれ以上大きな家が欲しいなら今すぐ無駄遣いをやめなさい』と叱られたようです。しかも、私たち夫婦は義両親から謝られてしまいました」