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サバイバル系YouTuberハイサイ探偵団 アウトドアで必須の3アイテムとは

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

キャンプの必需品は火起こし器、麻紐、図鑑

キャンプをするハイサイ探偵団メンバー【写真提供:ハイサイ探偵団】
キャンプをするハイサイ探偵団メンバー【写真提供:ハイサイ探偵団】

――キャンプに行く時に「これがあると便利!」というおすすめアイテムを教えてください。

「いくつかあるのですが、まず大切なのが火を起こすこと。そこで『ファイヤースターター』は欲しいですね。ファイヤースターターとは、金属でできた棒(ロッド)とストライカーを使って火を起こす、現代版火打ち石のようなものです。

 マッチは水に濡れたら使えないし、ライターは風が強いと使えない。ファイヤースターターなら慣れれば雨の日でも使えるので便利です。ガスバーナーなど強力で便利な道具もありますが、せっかくのキャンプです。文明から離れた、普段使わないものを使った方が楽しいですから」

――他に便利なグッズやアイテムはありますか?

「紐ですね。僕たちがよく使うのは『麻紐』で、シェルターを作る際に木を固定したり、細かくほどいて火種にしたり、薪を集めて運ぶ際まとめるのに使ったり、大活躍してくれます。ホームセンターや100円ショップなどで簡単に手に入りますし、安価なのもうれしい。

 あともう一つ。手荷物に余裕があればぜひ、“図鑑”を持っていきましょう。植物図鑑であれば山の中で野草を探すのに役立ちますし、魚図鑑なら釣りをしたり貝類を獲ったりする時に便利です。食材を持っていく場合は必要ないかもしれませんが、現地で食べられるものを探したりするのもアウトドアの醍醐味ですから。ハイサイ探偵団が監修した『わくわくサバイバル図鑑』でも、食べられる食材を紹介しています。サバイバルに関するいろいろな項目があるので、その中から1つ選んで挑戦してみるなど、“チャレンジした思い出”をキャンプの楽しみ方に加えてほしいと思います」

――ゆっしーさんがこれまでのサバイバルで知っておいて良かったと思う知識は、どんなことですか?

「海水から水を作る方法です。沖縄は川が少なく湧き水もほとんどありません。水を得るには海水を水に変えるしかないのですが、これがなかなか難しいんです。方法については、YouTubeや『わくわくサバイバル図鑑』でも紹介しています。

 完全な真水にはならずちょっとしょっぱいんですが、この方法を覚えておけば本当にいざという時に役立つと思います。また、マニアックではありますが、先ほど挙げた『麻紐』の縛り方・結び方も、覚えておくと便利な知識です」

ゆっしーさんおすすめ! 沖縄県のキャンプ場3選

テントを組み立て。普段はシェルターを建てることも多いそう【写真提供:ハイサイ探偵団】
テントを組み立て。普段はシェルターを建てることも多いそう【写真提供:ハイサイ探偵団】

――暑さが和らぐ秋。コロナ禍が落ち着いたらぜひ沖縄を訪れたいという人も多いはずです。県内のおすすめスポットを教えてください。

「キャンプ場ばかりになってしまうんですが、恩納村(おんなそん)にある『沖縄県 県民の森』はいいですよ。キャンプ場の他、自然散策に適した登山コースや自然観察コースが整備されていて、とにかく豊富な自然を楽しむことができます。車をキャンプ場に横付けできるし電源の利用ができるので、初心者や家族連れ向けです。

 北中城村(きたなかぐすくそん)の『あやかりの杜(もり)』には、テントを張ることができるデッキが設けられたきれいなキャンプ場があります。デイキャンプをしたことがあるんですけど、平日だったためかまったく人がいなくて。のんびりしたい時におすすめだと思います。

 もう一つ、今帰仁村(なきじんそん)にある『乙羽岳森林公園キャンプ場』は、やんばるの森の中にあり、人がいなくて静かで良かったです。展望台からは海や街並みが一望できるので、眺望を楽しみたい人におすすめです。

 キャンプに行く時は必ずゴミを持ち帰りましょう。もちろんのことですが、各キャンプ場のルールを守り、マナーも大切にしてください。それと、僕たちのようにサバイバルに挑戦してもらうのはいいのですが、危険なことがないか、安全対策はしっかりと行ってください。

 川のそばでテントを張らない、防寒対策をする、火の始末はしっかりと――。アウトドアにはインドアにはない危険がたくさんあります。そうした危険から身を守りながら、アウトドアを楽しんでほしいです」

(和栗 恵)