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夫の“フキハラ”に我慢の限界 無自覚な職場の先輩に辟易 不機嫌ハラスメント体験談
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「フキハラ」という言葉を知っていますか? 周囲に当たり散らしたり突然無視したりするなど不機嫌な態度を取り、相手を委縮させて過剰に気を使わせる状態を「不機嫌ハラスメント」、略して「フキハラ」と呼びます。実際に家庭や職場で「フキハラ」で悩んでいるという方々に話を伺いました。
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普段は優しい夫 ところが運転中は不機嫌が止まらない
「私の夫は運転中に突然、不機嫌モードに入ります。いつそうなるか分からないので、子どもたちも私も車の中ではいつもハラハラ。こんなに気を使うなら、2時間でも3時間でも歩いた方がマシ! とさえ思うようになりました」
お話を聞かせてくれたのは、中部地方在住の千夜子さん(仮名・31歳)。今年小学校に上がったばかりの息子と3歳になる娘を育てる専業ママです。
フキハラがひどいという夫は、千夜子さんより5歳年上の会社員。穏やかで優しい性格に惹かれて結婚しました。ところが入籍後、車に乗ると攻撃的な性格になり、周囲の車に対して暴言を吐くように。千夜子さんは出産前、子どもたちの教育上良くないので「必ず直してほしい」とお願いしました。
「確かに暴言はなくなったのですが、我慢しているせいか舌打ちをするなどあからさまに不機嫌な態度を取るようになったんです。そうなると運転も荒くなり、長男は車に乗るのを嫌がるようになってしまいました。それに娘は車酔いしやすいのでかわいそうで……」
何度か話し合いをしましたが、夫は「不機嫌になんかなっていない」と一蹴。車を手放すことも土地柄的に現実的ではありません。千夜子さんは家族で出かける時になるべく運転をしていますが、遠出となると夫が張り切って運転したがるため悩み続けています。
「とにかく急に不機嫌になるのが困るんですよね。一度、ドライブレコーダーを一緒に見直して、どんなところが怖いか伝えてみたのですが、まったく伝わらなかったことがあったんです。『もしかして、離婚した方がいいのかも?』とさえ感じてしまいます」