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夫の“フキハラ”に我慢の限界 無自覚な職場の先輩に辟易 不機嫌ハラスメント体験談
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響き渡るため息 わざと立てる物音にイライラ
関東地方在住の和治さん(仮名・28歳)は3年前、資格を生かすことができる憧れの企業に就職しました。しかし、今では入社当時のワクワクした気持ちが薄れ、会社に行くことすら苦痛に感じているといいます。
会社に行きたくない理由。それは、同じ課で働く先輩女性の態度にありました。その先輩は気分にムラがあり、ひどい時には朝から何度も繰り返しため息をつくなど、日頃から不機嫌アピールがひどいそう。
「ため息だけならまだしも、先輩は昼休憩に入る頃までずっとイライラしてて。デスクの引き出しをバンッと大きな音を立てて閉めたり、マグカップをドンッと置いたり。本当に嫌になります」
和治さんや同僚たちは、そうした先輩の態度をいやがらせの一つととらえ、行動を改めてもらうよう課長に訴えました。そうして先輩に注意をしてもらいましたが、本人は「私はそんなことしていない!」と否定するばかりなのだそう。
「『朝が苦手なのでは?』とフォローする同僚もいますが、朝がつらいのは誰でも同じこと。それに先輩は、仕事が詰まっている時にもあからさまにイライラしているんです。そういう人って、自分がフキハラしていることにまるで気付いてないんですよね。しかも上司など偉い人の前ではそういった態度を出さず、不機嫌をぶつけていい相手を選んでいる。社会人ならきちんと自分の感情をコントロールしてほしいですよ」
どちらのケースも、不機嫌になっている本人は無自覚のようです。もちろん、生きていれば不機嫌になる瞬間があって当然。しかし、自分の思い通りにならないからといって、あからさまに拗ねたり嫌な顔をしたり、無視をしたりすることは、時に相手に恐怖を与えてハラスメントになることがあります。
自分自身がフキハラをしてしまわないよう、うっかり不機嫌な態度を取ってしまった時は、自分の感情を認めて素直に謝罪するクセをつけておきたいですね。
(和栗 恵)