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【私の家族】料理家・栗原心平 元保護猫をお迎え 2匹の愛猫は家族つなぐ「“麹”のような存在」

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

猫の名付けは心平さんが 天真爛漫なウサちゃんの名前の由来とは

打ち解けつつある2匹。右が先住猫の讃くんで、左が新入りのウサちゃん【写真提供:栗原心平】
打ち解けつつある2匹。右が先住猫の讃くんで、左が新入りのウサちゃん【写真提供:栗原心平】

 讃のストレスの原因(笑)になっている新メンバーの「ウサ(宇佐)」は、今年の3月に引き取った保護猫です。後ろから見た時に足の感じがウサギに似ているんですよ。たくましくて短い足と短いシッポが、まさにウサギという感じで。

 ちょうど大分県宇佐市の酒造メーカーとお仕事をしていた時にやってきたので、名前を「ウサシ(宇佐市)」にしようかと思ったのですが、息子から大反対に遭っちゃいまして。女の子だし……と思い、「ウサ」になりました。

 性格はまさに天真爛漫。先日、ウサが猫用トイレのメッシュに肉球を挟んでしまって抜けなくなるという事件が起きたんです。深夜だというのに大騒ぎ! メッシュを切るしかないと、工具を取りに行ったのですが、その間に大暴れをしたようでどうにか外れました。でも、痛かったんでしょうね。妻の腕に思いっきり噛み付いたらしく、くっきりと牙の跡が付いていました。妻の方も痛さで泣いてましたが……。そんなところもかわいいんですよ。

 そうそう、猫の名前は基本的に僕が考えています。子どもが考えるとちょっと残念な名前になったりすることもあるので、うまく誘導します(笑)。讃もウサも呼びやすくて、いい名前だと思うのですが。どうでしょう?

猫の暮らしやすさも追及 ほどよい距離感が心地いい

ロシアンブルーの讃くん&今年お迎えしたばかりの元保護猫ウサちゃんとのにぎやかな暮らしを語る【写真:荒川祐史】
ロシアンブルーの讃くん&今年お迎えしたばかりの元保護猫ウサちゃんとのにぎやかな暮らしを語る【写真:荒川祐史】

 猫と暮らす上で気を使っていることは「できるだけストレスを与えないようにする」こと。特に讃は腎臓が弱くて療法食を与えているのですが、食べムラがあるので少しずつフードボウルに出しておいて、好きなタイミングで食べられるようにしています。

 猫用ベッドはロフトや暖炉の横などさまざまな場所に設置。爪切りもこまめに行っています。あがいても無駄だと思っているのか、ほとんど抵抗しません。2匹とも良い子で、ティッシュを全部出しちゃうといったひどいいたずらはしたことがありませんね。

 ただ、なぜか観葉植物を食べちゃうんですよ。それも、丁寧に手入れをしているものに限って。ちゃんと猫用の草を用意しているのに、不思議なことにそちらには見向きもしなくて。あれ、なぜなんでしょうね。

 夜、猫たちは妻と息子と一緒に2階で寝ています。僕は仕事の関係で就寝時間が不規則なので、1階に1人で寝ています。先日、僕が酔っぱらって妻のベッドで寝てしまった時、妻は僕のベッドで寝たらしいんですが、猫はちゃっかり妻の方にくっついて行っちゃって。場所じゃないんですね。

 毎日ごはんをあげている人が強いのは仕方ないとはいえ、「何でだよ!」と思っちゃいました。讃が僕と寝てくれないので、ウサがくれば1匹くらいは僕と寝てくれるかと思っていたのですが……。夢が破れました。

 それでも僕が深夜に酒やつまみを持って部屋に行こうとすると、なぜか2匹ともついてくるんです。一通り撫でてあげるとさっさと2階の寝室へ行っちゃうんですけど。それくらいの距離感が心地いいかもしれないですね。