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食べる部分は“実”にあらず!? 秋の味覚・栗の栄養素や選び方 傷みやすい生は保存に注意
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教えてくれた人:和漢 歩実
栗の見分け方と保存のコツ 形・皮・重さをじっくりチェック
おいしい日本栗を見分けるポイントは次の3つです。新鮮なものが手に入ったら、シンプルに茹でて食べるのが良いでしょう。栗本来のおいしさが楽しめます。ひと手間かけて渋皮煮や甘露煮にするのも良いですね。
形:ふっくらと丸みと張りがある
皮:濃い茶色でツヤツヤと光沢があり、虫食い穴がない
重さ:ずっしりと重みを感じる
固い鬼皮があるので常温保存でも良いと思いがちですが、生の栗はとても傷みやすいものです。保存方法は冷蔵か冷凍が良いでしょう。
○冷蔵保存
生のままキッチンペーパーや新聞紙などに包み保存袋に入れてチルド室で保存。できるだけ早く食べましょう。
○冷凍保存
長期保存したいなら冷凍保存が良いでしょう。水洗いしてからしっかりと水気を取り、生のまま冷凍用の保存袋に入れて空気をしっかり抜き冷凍庫へ。調理する際はそのまま茹でます。
収穫シーズンは10月頃までですが、11月から12月にかけても店頭で売られていることがあります。収穫後に低温で貯蔵された栗で「熟成栗」などと呼ばれているものです。糖度がより高く、収穫時の栗とはまた違った味わいがあります。うまく選んで、栄養たっぷりの秋の味覚を満喫したいですね。
(Hint-Pot編集部)
和漢 歩実(わかん・ゆみ)
栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾