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食べる部分は“実”にあらず!? 秋の味覚・栗の栄養素や選び方 傷みやすい生は保存に注意

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

普段食べている部分は果肉ではない 実際の皮はトゲトゲのイガ

食べている中身は何?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
食べている中身は何?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 普段私たちが食べている栗の中身。実のところ果肉ではなく、渋皮と合わせて栗の“種”の部分にあたります。栗の果肉は食べる時にむく固い鬼皮の部分。そして、それらを覆っているトゲトゲのイガが皮です。

・中身と渋皮=種
・鬼皮=果肉
・イガ=皮

 栗の木には雄花と雌花があり、雌花にはトゲがあります。トゲの中には種となる子房が一般的には3つ入っており、この3つの子房が3粒の栗に、トゲがイガになるのです。近年は1つのイガに栗が1粒だけの品種もありますが、通常は3粒が育ちます。

栗のビタミンCは熱に強い その理由とは?

この時期おいしい栗ごはん(写真はイメージ)【写真:写真AC】
この時期おいしい栗ごはん(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 栗は栄養価が高いことでも知られています。日本食品標準成分表2020年版(八訂)の「栗(ゆで)の可食部100グラムあたり」によると、茹でた栗のエネルギーは152キロカロリー。栗1粒を約30グラム(廃棄率20%)とすると、可食部重量はおよそ24グラムでエネルギーは約37キロカロリーです。

 ただし、主成分は炭水化物で36.7グラム(糖質30.1グラム、食物繊維6.6グラム)も含まれていています。栗といえば栗ごはん(おこわ)がおなじみですが、元々は「晴れの日」のごちそう。もち米やうるち米のごはんも主成分は炭水化物なので、糖質が気になる人は適度な量で楽しみましょう。

 可食部100グラムの目安は、栗の大きさにもよりますが4粒程度。以下、同成分表に基づき、茹でた栗(可食部100グラム)の主な栄養を解説します。

○ビタミンC(生:33ミリグラム、茹で:26ミリグラム)
 抗酸化作用が期待されるので、風邪に対する免疫力が気になるこれからの時期には摂取したい成分。熱に弱いとされる栄養素ですが、栗のビタミンCは茹でてもあまり減りません。

 減らない理由としては、でんぷんに包まれているので熱に強いとされています。同様にジャガイモのビタミンCも熱に強いと言われていますが、こちらは生が28ミリグラムで、煮ると18ミリグラム、焼くと11ミリグラム。比較すると栗のビタミンCはよりパワフルだと言えます。

○カリウム(茹で:460ミリグラム)
 体外へのナトリウム排出を促す働きがあり、むくみや高血圧の予防で注目される栄養素です。たっぷり含まれているのが特徴。ちなみに果物もカリウムが多いと言われますが、リンゴは120ミリグラム、梨は140ミリグラム、ブドウは130ミリグラムです。

○食物繊維
 腸内環境を整えて善玉菌を増やすことで知られています。便通が気になる人にはうれしい成分です。