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「戻りガツオ」は「初ガツオ」と何が違う? 2度目の旬をおいしく食べるコツ

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

おいしいカツオの選び方とおすすめの食べ方

カツオのたたき(写真はイメージ)【写真:写真AC】
カツオのたたき(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 丸ごと1尾を買う機会はほとんどないかもしれません。ここでは切り身で選ぶ時のチェックポイント3つを紹介します。

1. 色:身は赤く澄んでいるもの
2. 水分:容器に汁(ドリップ)が溜まっていないもの
3. 高さ:高さがあるものは体が大きく成熟していて脂ののりが良い

 身が締まっていてさっぱりとした初ガツオはたたきに、秋の戻りガツオは脂がのっているので刺身にして食べるのがおいしいと一般的には言われています。

 血合いの部分は特にたんぱく質、脂質、ビタミンD、鉄が豊富とされているそう。レバーに匹敵するほど栄養価が高いので、ぜひ食べておきたいですね。

 食べ切れなかった時は、フライパンで両面を焼いてステーキ風にするとまた違った味わいに。焼いて脂が残ったままのフライパンにしょうゆ、みりん、酒(各同量)を入れて火にかけ、タレを作ってかけます。煮付けにしても良いでしょう。時間がない時は、電子レンジで加熱して好みのドレッシングをかけると、あっという間に一品できます。

 郷土料理では高知県の「土佐造り」が有名です。三重県志摩半島では、刺身をしょうゆベースのタレに漬け込み、酢飯の上に並べてシソや海苔などの薬味をちらす「手こね寿司」が知られています。こうした古くから伝わる料理にチャレンジしてみるのも良いでしょう。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾