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男性上司が“パジャマ会議”を提案!? テレワークのセクハラ被害 退社を決意した女性も

著者:和栗 恵

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コロナ禍で普及したテレワーク。利便性が高い反面、思わぬトラブルも(写真はイメージ)【写真:写真AC】
コロナ禍で普及したテレワーク。利便性が高い反面、思わぬトラブルも(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)が令和元年に取り扱ったセクシュアルハラスメントの相談件数は、全体の37.4%を占める7323件。減少傾向にありますが、平成28年以降は7000件前後が続く下げ止まり状態です。そんな中、コロナ禍により日本中で働き方に大きな変化が生まれました。テレワークを導入する企業も増え、セクハラが生まれにくい状況とも考えられますが、実態はどうなのでしょうか。テレワーク中に不快な思いをしたことがあるという2人の女性に話を伺いました。

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休日関係なく上司から仕事の連絡が来るように

 関東地方在住の羽月さん(仮名・27歳)は、今年5月から週の半分がリモートワークに。しかし同時に、直属の上司に対してイライラが止まらない生活を送っているそうです。

 仕事そのものは楽しくやりがいがあり、できる限り退職はしたくないそう。しかし、「このままでは精神的に追い詰められてしまいそうで怖い。いつか上司を刺してしまいそうな気すらする」と語ります。

「私の休日は暦通りなのですが、上司が休日も関係なく電話をかけてくるんです。電話に出ないわけにもいかず対応するのですが、『あの書類はどこにある?』とか『来週打ち合わせをする会社の担当者、誰だっけ?』とか、わざわざ休日に電話をかけて聞くほど緊急性のあるような連絡ではないのでうんざりしてしまって……」

 ひどい日には1日に10回以上の電話があり、今ではスマホが鳴る度にビクッと震えてしまうように。電話に出ないようにしたこともありましたが、出ないと数秒置きに電話がかかってきてスマホを使用することもままならず、仕方なく出てしまっているそうです。

「来年結婚する予定の彼に愚痴ったら『それは羽月に気があるんだと思う。会社に相談するのが難しいのであれば、今使っているスマホは仕事用に限定して、私用のスマホを別に買った方がいいよ』と言われました。でも、2台もスマホを持つのは経済的に厳しくて、二の足を踏んでしまっています。土日の連絡さえなければ、仕事ができて部下の失敗もフォローする良い上司なんです。本当にどうしたらいいのやら……」