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男性上司が“パジャマ会議”を提案!? テレワークのセクハラ被害 退社を決意した女性も

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

個別ミーティングで不快発言を繰り返す課長 ついにはパジャマ会議を提案

 近畿地方に住む有美さん(仮名・26歳)は、上司である課長からのセクハラ被害に悩まされ、先日ついに退職願を提出しました。退職理由を正直に話したところ大問題になり、社内は実態を解明するため“てんやわんや”になっているそう。有美さん自身は「もうあの会社には絶対に戻りたくない」と怒りを収めることができません。

「私が課長からセクハラを受けるようになったのは、テレワークでのリモート会議が始まってからでした。朝10時にオンラインで課内会議が行われた後はそれぞれの仕事をして、夕方5時から6時の間に課長と個別ミーティングをしてから終了します。最初のうちは淡々と個別ミーティングを行っていた課長でしたが、次第にセクハラめいた発言をするようになってきたんです」

 有美さんは室内が映り込まないよう、「バーチャル背景」を利用していました。しかし課長はそれが気に入らないようで「相手に失礼だし、ちゃんと家で仕事をしているか分からないから背景を戻すように」と言われてしまいました。有美さんが渋々バーチャル背景を外したところ、課長は「ベッドカバーがかわいいね」「そのカーテン、おしゃれだね」「今日のネイル、いかしてるね」などと、部屋のインテリアや容姿などを褒め始めたのです。

「嫌だとも言いづらくて黙っていたせいかエスカレートして、先日『2人ともパジャマを着てミーティングしようよ』って言い出したんですよ。『ええ!? 何それ気持ち悪っ!』って思わず顔をしかめたら、課長はさすがに察したのか『冗談だよ冗談。本気にするなよ』ってごまかしていました」

 その後も課長からのセクハラ発言を不快に思いながらもかわしてきた有美さんでしたが、課長の態度が豹変する出来事が。ベッドの横にある棚にテーマパークのお土産を飾っていたところ、会議中に他の社員が反応。そこで課長への牽制にもなるかと思い、有美さんはデートで買ったものだと明かしたそうです。

 すると、その日の夕方の個別ミーティングで課長は「そんなもの、仕事に必要ないから片付けろ」と言い出しました。

「本当に意味が分かりません。ここは私の家なので、飾るものまで課長の言いなりになる必要はありませんよね。狭いワンルームなので、他に飾る場所もありませんし。そう思って放っておいたのですが、毎日のように『あのゴミ、まだ片付けないの? 捨てないの?』ってうるさくて……」

 我慢の限界に達し、両親に泣いて相談した有美さん。会社を辞めて一度実家に帰ることを決意しました。本来は直属の上司である課長に届けを提出するのが筋ですが、顔を見るのも声を聞くのも嫌になっていたため、意を決して社長に渡すことに。

「社長から退職理由を聞かれたので、正直に『課長からのオンラインセクハラに耐えられないためです』って答えました。社長は顔を真っ赤にして一緒に怒ってくれましたが、今の私は自宅待機中なので、その後どうなっているかは知りません。課長からは電話がかかってきましたが、ある時からパタリとやみました。このまま有給を消化して、会社に行くことなく辞める予定で会社と相談をしています」

(和栗 恵)

和栗 恵(わぐり・めぐみ)

恋愛コラムニスト・ライフスタイルライター。1970年東京都生まれの B型。雑誌、ウェブ、ドラマCD、ゲームシナリオ制作など、さまざまな媒体を手がける。男女の本質的な違いに着目した独自の恋愛論・結婚論を、ティーン誌、青年誌、ママさん向けウェブなどで展開中。著書にA型夫とB型妻との生活を描いた「毎日がグチLove B型妻 VS A型夫(笠倉出版社)」、「そして、ありがとう…ー犬とわたしの12の涙ー(日本文芸社)」などがある。