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からだ・美容

月経前症候群やフェムテック 男性はどこまで知っている? 300人に調査

公開日:  /  更新日:

著者:フェムテックtv・木川 誠子

「相手のことを知る上で大切だと思うから」という意見も

【生理やPMSなど女性特有の健康課題について知りたいと思いますか?】
・YES 28%
・NO   72%

 現時点でフェムテックやPMSを知らなくても、これから知っていくことや関心を持つことは可能です。だからこそ、この設問は重要とも考えられますが、「これから知りたいと思っている」に「YES」の男性は28%という結果に。

 同じ質問を対面で直接聞いた場合、面と向かって「知りたくない」とは答えにくいかもしれません。対面ではなかった今回のアンケートで出た28%という数字には、リアルさを感じます。

 フェムテックのムーブメントが起きているとはいえ、今回のアンケートでは男性の意識がまだ追い付いていない傾向が分かりました。ただし、伸びしろは十分にあるとも受け取れます。それは先の設問に「YES」と答えた人の理由に隠されているようです。

【「生理やPMSなど女性特有の健康課題について知りたいと思いますか?」で「YES」と答えた理由】
「少しでも奥さんの力になりたい」
「時々なぜか不機嫌になる妻を理解するきっかけになりそうだから」
「相手のことを知る上で大切だと思うから」
「パートナーが生理などで困っているから」

 パートナーが生理やPMSで困っていることをすでに知っている男性たちは、「力になりたい」と思っているようです。もしかすると「NO」と答えた72%の男性は、そういったことに直面したことがないから、もしくは気が付いていないから「NO」を選んだのかもしれません。

女性にも“伝える意識”が必要? 暮らしやすい社会への第一歩に

 パートナーとの関係性を築く中で、生理やPMSなどの自分自身のヘルスケアについては「あえて言うことでもない」と思う人もいるでしょう。生理痛が起きてもパートナーの前では我慢をしたり、隠していたり。また「言わなくても分かってよ!」という気持ちがあるかもしれません。

 しかし、良い関係性を築く上でコミュニケーションは欠かせません。特に生理やPMSは男性が経験できないことでもあるため、“言葉にして伝える”ことがパートナー間のコミュニケーションに必要だといえます。

 自分自身を知ってもらうために、より良い関係性を築くために、「今月は生理痛がひどいみたい」「今、生理前だからちょっとしたことでイライラしちゃうかも」と、パートナーに伝えてみてはいかがでしょうか。

 その行動がパートナーの意識を変えるきっかけになり、ひいては男性の意識が変わることにつながっていくかもしれません。そしてもっと視野を広げると、女性がもっと働きやすく、暮らしやすい社会にもつながるはずです。

「フェムテックtvアンケート 2021」
調査エリア:全国
調査母数:20~40代の男女各300名
調査期間:2021年5月4~17日
調査方法:インターネットリサーチ
調査主体:フェムテックtv
調査機関:SHINOBIアンケート

フェムテックtv
株式会社ツインプラネットが運営するフェムテック情報共有サイト。《毎日をイキイキと、自分らしく過ごす》ため、《自分のカラダについての“知らなかった”をなくす》ことを目的に、女性の健康に関するコンテンツを公開している。

(フェムテックtv・木川 誠子)