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他人の夫に“お迎え”依頼する元読モのママ…気遣い知らない“お姫様キャラ”の迷惑談

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

学生時代から15年 長年の理不尽に耐えてきた女性

「私の周囲にも“姫”って呼ばれている子がいました。類に漏れず、女性に嫌われる迷惑タイプなんですけどね」

 そう語り始めたのは、首都圏在住の左紀子さん(仮名・41歳)。学生時代から付き合いがあるグループの1人がいわゆる“姫キャラ”で、過去に何度も何度も理不尽な目に遭ってきました。離れようとするのですが、共通の友人が多く逃げ切れないまま長年過ごしてきてしまったといいます。

「彼女はとにかくワガママ。でも、憎めないキャラクターで許されてしまう感じでした。仲間内で遊園地に行った時も、彼女が『怖い!』と言っただけでジェットコースター類はすべてNG。乗りたい人だけで乗ろうと言うと『私だけ置いてくなんてひどい』とむくれ、彼女をかばう友達から、私が逆に叱られる始末でした」

 ハイキングにローヒールのパンプスを履いてきて「足が痛いから無理」と途中で大騒ぎをしたり、レストランで注文した料理が出てくるや否や『そっちの料理がいい!』と泣き真似を始め、左紀子さんの料理と取り換えさせたり。「あれで本人に悪気が無かったとしたら、逆にびっくりするレベルだったのですが……なぜか男性からは人気なんですよね。ああいうタイプって」と、左紀子さん。

 転機が訪れたのは、皆が30代半ばに差し掛かった頃。グループ内の男性がほとんど結婚し、その女性のことをチヤホヤしなくなったのです。

「彼女の怒り……いえ、焦りだったのかもしれませんが、それはそれはすごかったですよ。今ではそれぞれ家庭を持ち、疎遠になったため被害を受けることもありませんが、あの頃は本当に大変でした……」

 瑠実子さんと左紀子さんのケースはともに、周囲を振り回す“お姫様気質”な女性から離れることで解決しました。どうやら、程よい距離(やや遠め!?)を保って付き合うことが一番良いのかもしれませんね。

(和栗 恵)