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山芋を調理すると手がかゆくなるのはなぜ? 長芋との違いやネバネバの“正体”は
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教えてくれた人:和漢 歩実
山芋のネバネバの正体と栄養価 生活習慣病の予防に役立つ?
山芋の代表的な特徴といえばネバネバとした食感です。以前は「ムチン」と言われたこともありましたが、これはウナギやドジョウなど動物から分泌される粘液のこと。山芋や里芋、オクラ、納豆など植物性の粘り成分とは別のものです。
山芋のぬめり成分は「ガラクタン」などの食物繊維。ガラクタンは血糖値やコレステロールを調整し生活習慣病の予防に役立つものとして注目されています。
一般的に長芋を始めとする山芋には、ビタミンB1とビタミンCが比較的多く含まれています。また、生で食べることができる珍しいイモ類です。でんぷんを分解できる「アミラーゼ」と呼ばれる消化酵素がたくさん含まれており、栄養の吸収を助けます。
山芋を使った和菓子で有名なのは、鹿児島県の特産「かるかん」。すりおろした山芋が原料です。見た目は羊羹のようで、軽めの食感ということから「軽羹」という名が付いたとか。また「むかごごはん」は、山芋のつると葉の付け根の実「むかご」を一緒に炊いたごはん。イモや栗のようなホクホクとした食感がおいしいですね。
ネバネバ成分が豊富でヘルシーな山の恵み。調理の際はかゆくならないように気を付けていただきましょう。
(Hint-Pot編集部)