健康・美

香りと音楽で質の良い睡眠を作る方法 リラックス効果を生むには“好きなもの”が一番

著者:関口 裕子

教えてくれた人:西谷 綾子

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睡眠改善インストラクターの資格を持つタレントの西谷綾子さん
睡眠改善インストラクターの資格を持つタレントの西谷綾子さん

 読者の皆さんから寄せられた睡眠に関する悩みを、タレントで睡眠改善インストラクター(日本睡眠改善協議会)でもある西谷綾子さんに教えていただくこの連載。前回は快眠に最適な環境とは何かをおうちの照明から考えてみました。その後編ともいえる今回は環境構築のためのさらなるアイテム「香り」「音楽」についてお話を聞きます。第5回のテーマは「快眠に最適な環境 香りと音楽編」です。

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「香り」は快眠ツールとして積極的に活用を

【今回のお悩み】
「寝付きが悪いのですが、そんな時に効果的なアイテムってありますか?」(Yさん)

 眠りの質を上げたい時に「香り」はとても効果的です。香りは心身の緊張をほぐしてリラックスした状態に導いてくれるので、快眠ツールとしてぜひ活用していただきたいですね。

 また、香りを使ってぐっすり眠る体験をすれば、脳がその「香り」と「眠り」をセットで記憶してくれます。懐かしい香りを嗅いだ時、その香りにまつわる出来事まで瞬時によみがえったという経験はありませんか? それは、場所と行為の記憶にタグをつける役割が香りにあるからなんです。

 匂いは五感の中で一番記憶との結び付きが強いといわれているそうです。「眠りやすい」と感じる香りがあったら、寝る時にセットで使うようにしてみましょう。そうやって入眠儀式を習慣化することで、より眠りに入りやすくなると思います。

おすすめの香りとアロマオイルの使用法は?

 ただし、その香りが自分にとって好ましいものでなければ、効果的とはいえません。今ご自身が良い香りだと思うものこそ、体が求めているものでしょう。その時の気分を大事にしつつ、選んでみることが大切です。

 アロマオイルを使う場合は、バスオイルとして数滴落とし、香りを楽しみながら入浴することもできます。ただしアロマオイルには肌につけられないものもありますので、商品付属の取扱説明をしっかりと確認してください。肌につけられないオイルの場合、お湯を張った別の容器に垂らせば、浴室に香りを漂わせることができます。

 アロマディフューザーを使って、寝室に香りを漂わせるのも効果的だと思います。またコットンやティッシュなどにしみ込ませて香りを楽しんだり、枕カバーにアロマスプレーをかけたりするのも手ですね。

音楽は眠りに効果的?

 音楽を聴くのもいいと思います。どんなジャンルであっても、それが自分の好きな曲であればリラックス効果がありますよ。ただし、睡眠前のリラックス効果を求める場合、聴くことで興奮してしまう音楽はおすすめできません。自分の好きな音楽で、心を落ち着かせてリラックスできるものを選んでください。

 ただし音楽を聴く場所には気を遣ってください。眠る前に音楽を聴く場所、それはベッドではありません。ベッドは安心して眠る場所だと脳に記憶させるために、枕元には何も持ち込まないことです。リラックスできる音楽やラジオを違う場所で聴いてから、眠くなったらベッドに移動するのがベターです。

 音楽やラジオを聴く時間が大切な人は、特にその習慣を変える必要はありません。大切にしている時間を奪ってしまったら、ストレスが溜まりますよね。ただし、聴くのはベッドではない場所。また、第4回でお伝えしたように、ベッドに移動するまでの部屋も暗くしておきましょう。自分の好きなことを続けながら、少しの工夫で質の良い睡眠を作ってみてください。

(関口 裕子)

西谷 綾子(にしたに・あやこ)

1986年4月4日、鳥取県生まれ。小学校3年生からバスケットボールを始め高校時代にはインターハイ・ウィンターカップ3年連続出場。モデルの仕事でランニングと出合い、2009年から本格的なトレーニングを開始。10年に初フルマラソンで完走し、16年の東京マラソンで3時間1分32秒という自己ベストを記録した。怪我をしないランニングライフを推奨した講習会や、睡眠改善インストラクターの資格を生かした「上手に寝て、健康になる」講演会を開催中。