仕事・人生
気になっていた“苦手分野”で起業 東大卒女性が自身の経験から立ち上げたサービスとは
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サービス提供からモノとサービスの両方を提供するビジネスへ
そこで市原さんは投資家からのアドバイスを受け入れ、自身のファッションブランド「SOEJU」を立ち上げることにしました。
「正直なところ、今でもサービスだけだと、多くの方にスッと受け入れていただくのは難しいと思っています。突破口は、投資家さんが付いてくださって洋服を作ったこと。イメージとしては、服を買ったらその服の着回し方を提案する。調味料に例えると、そのレシピが付いてくるみたいな感じでしょうか。すると、スッと理解していただけて一気に世界が広がった感じです」
モノありきでスタートし、サービスを付帯価値として後から付け足す方が、ビジネスとしては簡単かもしれません。ですが、市原さんは「買い物ありきではなく、困っている人に対して中立的に寄り添いたかった」と当初のビジネスプランを説明します。
しかし、ブランドを立ち上げたこと、すなわち“モノとサービスの両方が揃った”ことで、「認知は一気に広がった」そうです。
また、会社を立ち上げたとはいえ、初期投資が最初から大きかったわけではありません。そこで、自社ECサイトの構築はコストを抑えて簡単に始められる「Shopify」(ショッピファイ)のプラットフォームを活用したそうです。
「立ち上げの時から一緒にやってくれているエンジニアさんが一緒にリサーチしてくれたのですが、グローバルなサービスなので、今後マーケティングをしていく時にもSNS広告などの連動性もいいというので決めました」
メインターゲットにしているのは、家事や子育て、仕事で忙しくしている30~50代の女性たち。かつ、「時間がないため人生の中の優先順位でファッションは一番ではないが、身だしなみの順位は高い方」をターゲットにしているそうです。
「結果的にどうしても働いている方が多くなりますが、ターゲットはいわゆるバリキャリのような方々だけではありません。ご自身で何かのお教室を開かれている方や人前に出るので身だしなみを整える必要がある方など、自分の好き嫌いではなく、第三者目線でファッションを選ばれる方も含めています」
今年9月には、新たに「SOEJUスタイリング」をスタート。「SOEJU」のアイテムだけでのスタイリングを30分無料で提供するサービスです。