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仕事・人生

2022年も要注目の濱田マリさん “安定感”を感じさせる理由は「歳のせいもあるのかな」

著者:関口 裕子

濱田マリさん【写真提供:パパドゥ】
濱田マリさん【写真提供:パパドゥ】

 ドラマや映画を観ていてどこか気になる役……優れた作品において、作品の魅力や世界観を深める主役以外のキャラクターは必要不可欠。昨年末に52歳を迎えたばかりの濱田マリさんは、そんなカギとなる役を演じる俳優の一人です。NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」では、登場するやいなやその“安定感”がSNSで大きな話題に。その背後には、素顔の濱田さんが持つ人間的な魅力があるようです。そこで「Hint-Pot」は、2022年に注目すべき“憧れの50代女性”として濱田さんにフォーカス。今回の前編では、話題の「カムカム」で演じた和子との共通点や、バンド活動から俳優業に転身したきっかけなどについてお伺いしました。その軽妙な語り口にも、濱田さんの魅力が存分に表れています。

 ◇ ◇ ◇

いただいたお仕事は全部本当に楽しんでやる主義

 昭和と平成、令和をラジオ英語講座とともに生きた祖母と母、娘の3世代にわたる家族の姿をハートフルに描くNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。12月23日からは、ヒロイン、雉真るい(深津絵里)がつらい思い出を吹っ切るように実家を出て大阪で一人暮らしを始め第2部に入りました。

 しかし、面接に向かう途中で服を汚してしまったり、その面接に落ちたりと、さらなる仕打ちがるいを襲います。そんなるいを励ますのは、竹村クリーニング店の夫婦、平助(村田雄浩)と和子(濱田マリ)。

 竹村夫妻の温かさには、暗い事件が続いた2021年の年の瀬、日本中が元気づけられました。竹村和子を演じたのは、濱田マリさん。バンド「モダンチョキチョキズ」のボーカルとして活躍し、現在は登場するだけで作品の確固たるクオリティを作る俳優として活動しています。

――「カムカムエヴリバディ」の第2部が始まり、るいが竹村夫婦に助けられると夫妻への感謝を綴る書き込みでSNSが沸きました。濱田さんが演じられた和子は、ドラマを見ている人の心まで無条件に受け止めてくれたような気がします。「カムカム」以外の出演作も、濱田さんが登場するとなぜかホッとするんです。誰かを支える役が板についているように感じます。

 大勢の視聴者の方にそう言っていただき、本当にうれしく思っています。よく「安定感」「安心感」というワードを出していただきますが、たまたまそういった役に起用していただいたに過ぎないし、歳のせいもあるのかなと。

 でも今朝(12月23日)、るいと竹村夫妻が出会うシーンをテレビで見て、以前演じた「マッサン」(2014~2015年のNHK連続テレビ小説)のキャサリン役を思い出しました。エリーにシンパシーを感じて、大阪での何年かをマッサン夫妻と過ごすんですが、「カムカムエヴリバディ」の和子も似ています。

「カムカム」は始まってまだ2か月足らずですが、私のパートの撮影は夏に終わっているので、現在は皆さんと同じようにドラマを楽しんでいます。「誰か安子ちゃんを、るいちゃんを助けてあげてください!」って。そうしたら今朝、うちの人(平助)がるいちゃんとぶつかって買ったばかりのワンピースを汚して、「ごめんな!」言うてクリーニングのために連れてきたんです。

 キャサリンもそうでしたが、和子も一瞬で人を見抜けるというか、運命のような出会いをする人。運命の出会いができるのも才能だとしたら、そういう役には恵まれているように思います。「ヒロインを支える役を演じられるなんて幸せだな」って。

――キャスティングされる方もそういう役を濱田さんに引き受けていただきたいんだと思います。濱田さんは運命を感じられることはありますか?

 いただいたお仕事は全部本当に楽しんでやる主義ですので、どの役も一つひとつ大切に演じさせてもらっています。でも「カムカム」に関しては、いくつか運命を感じることがあって。和子は夫婦でクリーニング屋さんを営んでいる大阪のおばちゃんですが、まず私は関西出身なので練習しなくても関西弁がしゃべれること。もう一つは、かつてクリーニング屋さんで働いていたのでクリーニングのことが分かることです。

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