Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

正月明けの「七草粥」 現代栄養学の視点からもメリットあり? 栄養素を徹底チェック

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

最後に大根おろしをトッピングしても

消化酵素たっぷりの大根おろし(写真はイメージ)【写真:写真AC】
消化酵素たっぷりの大根おろし(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 消化酵素は熱に弱いため、スズナとスズシロを加熱すると消化酵素としての働きが弱まる可能性もあります。器に盛り付けた後、消化酵素がたっぷりの大根おろしをトッピングするのもおすすめです。

 お粥1人分(米40グラム)のエネルギー量は137キロカロリー。七草はエネルギーのないビタミンやミネラルが主成分であるため、七草粥は低エネルギーといえます。だしや調味料などを加味しても150キロカロリー程度です。

 無病息災を願う七草粥。年末年始の食べすぎをリセットし、春の七草の栄養素をいただいて、風邪に負けない健やかな一年にしましょう。

【参考】
「日本のしきたりがまるごとわかる本」(晋遊舎)
「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」(文部科学省)

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾