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仕事・人生

地方局女子アナが「アナ再生工場」を作るまで 企業成長を後押しした“発想の切り替え”

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部・佐藤 直子

「話す力」を武器に女子アナから経営者に転身した樋田かおりさん【写真:Hint-Pot編集部】
「話す力」を武器に女子アナから経営者に転身した樋田かおりさん【写真:Hint-Pot編集部】

 女性アナウンサーから起業家に転身した樋田かおりさん。28歳で地方局アナからフリーアナとして独立した後、「話す力」「伝える力」の大切さを世に広めたいと「トークナビ」を立ち上げました。そこからは、経営者としてスタッフをプロデュースする裏方に。さまざまな分野で活躍する女性たちにスポットライトを当て、その人生を紐解く連載「私のビハインドストーリー」。今回の後編では、たった1人で立ち上げた「トークナビ」を57人のスタッフを抱える企業に成長させた、“発想の切り替え”に迫ります。

 ◇ ◇ ◇

会社を立ち上げ半年間は売上げゼロ 最初にトライした“発想の切り替え”とは

 青森放送のアナウンサーだった樋田さん。28歳で独立し、東京に拠点を移しました。その時、数多くいるフリーアナと同じ動きをしても意味がないと感じ、自らの手で「話す・伝える」をテーマにしたセカンドキャリアを生み出そうと決意。クラウドファンディングを利用して、2015年に「トークナビ」を立ち上げました。

 起業の準備をするうちに、話し方や伝え方を学びたい人たちと、伝えるスキルを持ちながらも働く場所がない女性アナの存在に気付きます。そこで、「トークナビ」は両者を結ぶプラットフォームにしたいと考えました。会社の方向性が決まり、視界良好の船出に見えましたが、現実はそう甘くはなかったそうです。

「仕事が生まれる可能性はあっても、ゼロから1を作る作業が大変でした。会社を始めて半年は、毎日朝から晩まで必死に働いても売上げはゼロ。1人5000円の話し方教室を開いたら、最初に集まったのは3人でした。3人で1万5000円になっても会議室代で1万円かかってしまうので、とても仕事にはなりません。会社員で月々決まった給料が支払われることがいかに幸せだったのか、初めて気付きました(笑)」

「個人ではなく法人向けに話し方研修をできないか」と考えた樋田さんは、知り合いの協力を得ながら、ヒアリングを始めました。企業にはどんな課題があり、何が求められているのか? 例えばコールセンターでは、声が枯れたり、顧客対応で心労が重なって話す力があっても離職する人が多かったりという課題を発見。社会のニーズに対して「自分が何を提供できるか」と考えるように、発想を切り替えることにしました。

自分のやりたいことではなく、企業の課題を解決するという活路を見出した【写真提供:トークナビ】
自分のやりたいことではなく、企業の課題を解決するという活路を見出した【写真提供:トークナビ】

「最初はアナウンサーという職業で社会の役に立とうと思っていましたが、社会が求めるものに対して応えられないと仕事にはなりません。自分がやりたいことを押し通すのではなく、課題を解決してようやく報酬がいただける。『課題を解決できる人材に変わらないと』と、ハッとしました」

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