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どうぶつ

盲導犬候補の子犬を預かるボランティア一家 初めての散歩やお風呂に…ドキドキの連続!

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

ジェニーのトイレしつけで感じた次女の成長

ジェニーと散歩する真由美さん【写真提供:日本盲導犬協会】
ジェニーと散歩する真由美さん【写真提供:日本盲導犬協会】

 今、少しだけ悩んでいるのがトイレのしつけのこと。ジェニーは他のきょうだいに比べて、決められた場所などでおしっこやうんちをすることを覚えるのが少し遅いみたいなのです。

 遊び場に毛布を置いているのですが、たまにジェニーはその毛布に粗相をしてしまうことが。粗相をすると、私はその毛布を必ず揉み洗いしています。すると、その姿を見ていた次女がある日、私を真似て揉み洗いしてくれていてびっくり。ジェニーのことを、そして私のことを考えて手伝おうとしてくれた次女の成長が本当にうれしかったです。今は遊び場の横にトイレを設けて、すぐ排泄できるように工夫しています。

 また、散歩中に焦った出来事もありました。少し大きめの道路を横断している最中に、ジェニーが踏ん張り始めてしまったのです。信号が点滅し始めたため、私は慌ててジェニーを抱っこして移動させました。うんちが靴や服についたり、道路にも点々と落ちてしまったり、片付けるのがとても大変。でも、ジェニーの愛くるしい顔を見たら、何だか気が抜けてしまいました。

 先ほど散歩デビューのお話をしましたが、お風呂デビューも体験しました。この時のことは、子どもたちにとっても一生忘れられない記憶になったのではないでしょうか。

 それというのも、子どもたちは「ジェニーと一緒に湯舟に入る」と思っていたようです。気付いた時には、息子がすっぽんぽんになって湯舟に飛び込み「ジェニー! 一緒に入ろう!」と大騒ぎ。あまりのことに驚いたのか、ジェニーがお風呂場にある台の下に入ってしまい、おしっこやうんちを漏らしてしまいました。

 その後、「シャワーでお湯をかけて、洗面器で洗剤を泡立てて泡をつけて洗ってあげるんだよ、ジェニーと一緒に湯舟には入らないんだよ」と説明し、その日はどうにか無事に終了。以降は子どもたちがいない時間を選んでお風呂に入れるようにしているので、ジェニーも落ち着いてきて少し慣れたようです。

 散歩しかり、お風呂しかり――初めてのことは、私とジェニーの“2人”きりで落ち着いてやった方がいいのでは? と思いました(笑)。