からだ・美容
122キロから60キロ台に 減量に成功した男性が語った秘訣とは
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話すだけで息切れに悩んだことも ジム経営の友人の誘いで決意
精神的にも肉体的にもつらい日々を送っていたその会社で10年間勤務した後、とうとう転職することに。2度目の転職を機に、120キロを超える自分の体を「どうにかしよう!」と向き合う余裕が徐々に出てきました。実は体にさまざまな不調があったそうです。
「すぐに疲れるし、息切れがひどいんです。講師のため、仕事中に大きな声で話すことが多いのですが、講義中に息切れしてしまう。また、電話で話すだけでも息苦しくて。呼吸に関しては、他にもいびきがひどく、妻に睡眠時無呼吸症候群を指摘されたこともありました。寝る直前まで食べているので、逆流性食道炎だったのか、睡眠中にのどが焼け付くように熱くなることもありました」
そこで、晩ごはんの炭水化物を少なくするなど、我流での減量に1年間挑戦。しかし、体重は思うように減らず118キロ前後を行ったりきたりで、転職1年目の減量は結果が出ませんでした。
そんなジョンさんに、大きな転機が訪れました。それは高校の同級生が家に遊びにきたこと。実はこの友人、サプリメントメーカーの社長を務めており、ジムの経営者でもありました。その友人からの強い勧めもあり、2017年1月から友人の経営しているジムに通い始めることに。こうしてとんとん拍子に減量生活が始まったのです。
厳密な糖質制限より「意識と継続」が大切
減量開始時の体重は118キロで、正確な体脂肪率は分かりませんが40%を超えていたそう。ジョンさんは、ジムでの定期的なトレーニングと食事指導を基に、年単位での減量計画を立てました。
【第1期】(1年目)
・目標体重:118→100キロ
・減量方法:食事の見直しと糖質制限、筋トレ(週1回程度)
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、30~49歳の男性で身体活動レベルが普通(II)な人の推定エネルギー必要量は、1日あたり2700キロカロリー。しかし、当時のジョンさんは毎日5000キロカロリー以上も摂取していました。
「以前は朝から大盛ごはんやカップ麺に冷凍食品。昼はカレー、ラーメン、牛丼をローテーション。夜は焼きそば大盛に白米など、炭水化物に炭水化物を合わせていました。間食や食後のデザートにアイスクリームやジュース、お菓子はほぼ毎日食べていましたね」
あまりに糖質を摂りすぎていたジョンさんは、ジムによる指導を受けて糖質制限メニューに切り替えました。最初の3、4か月はとても“ゆるゆる”でしたが、体重はみるみると減っていったそうです。結果は10か月で40キロの減量でした。(編集部注:ジョンさんの糖質制限は摂りすぎていた糖質量を平常に戻すものです。極端な制限にはデメリットも報告されているため、実施を考えている方は医師や専門家などの指示を仰いでください)
また、週に1度自分の好きな種目をメインに1時間程度のトレーニングを行いました。冬は気分転換も兼ねて体重を気にせず食べたものの、目標よりマイナス10キロの90キロに落ち着いたそうです。