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家賃20万超!? オーストラリアの高い物価 海外生活希望なら知っておくべき物価水準
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学生やワーホリに人気 シェアアコモデーションの実態
では、家賃から各項目を詳しく見ていきましょう。不動産業者を通して賃貸契約する場合、一人暮らしでは「ステューディオ」(日本のワンルームに相当)または「1ベッドルーム」(1DK)の間取りが一般的。この場合、シドニー市内では最低でも1週間400豪ドル(1か月約15万円)前後から、メルボルンやブリスベンでは1週間300豪ドル(1か月約11万円)前後から、といった相場感になります。
ちなみに、オーストラリアの家賃は週単位(1か月換算で28日間)で計算(支払いは通常2週間に1回)されますので、実際に支払う月単位の金額はやや多くなります。
不動産業者を通して賃貸契約する場合、定期的な収入の金額、信用度など厳しい審査があります。このため、渡航したばかりでフルタイムの仕事に就いていない学生やワーホリ滞在者は、シェアアコモデーションを現地のネット掲示板などで探すのが一般的です。
コロナ禍で外国人が減り、シェア物件の相場はずいぶん低くなっています。しかしそれでも「オウンルーム」の場合、シドニー市内で1週間180~200豪ドル(1か月約6万7000円~約7万4000円)前後です。
また、シェア物件の1部屋をさらに複数で共有する、通称「ルームシェア」もあります。オウンルームよりは安く、シドニー市内では1週間130~150豪ドル(1か月約4万8000円~約5万5000円)くらい。東京なら中心地から離れた場所のワンルームに住める金額です。
1部屋を3人で使用したり、1つのベッドを他人とシェア(通称「ベッドシェア」)したりする強者も。シドニー中心部の高層マンションでは、3部屋に3人ずつ9人でシェアするといったケースもあります。信じられない光景ですが、筆者はそうしたタコ部屋のようなシェア物件に住む若い日本人を何人も見てきました。