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「重いルールは作らない」 57キロ減量に成功した40歳女性のメンタルマネジメント
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「重いルールを作らない」「つらいことはしない」のに進んでいった減量
こうして新たな関係を作りながら減量に励み出したちーさん。その後、2年をかけて体重を半分近くまで落とすわけですが、継続できたコツは何だったのでしょうか。
「楽しいことだけすることですね。好きじゃないものは食べませんし、毎月の減量目標も立てませんでした。『毎日できることを見つけて精一杯生きる』というだけで、自然に減っていったように感じます。例えば、早起きしただけで『ハイ優勝~!』と自分を褒めてあげます。そのご褒美に『今日はもう何もしない!』と一度は思うのですが、『運動5分だけやっちゃう』みたいな。そして、何もやらない気だったのに『自分すごい!』って肯定するんです」
ちーさんは「重いルールを作らない」「つらいことはしない」ということを徹底していました。難しいことはしないから、自分のことを褒めてあげる機会がいくらでもあるのです。こうして超ポジティブ思考で減量を続けたちーさんに、挫折した期間は一度もないそうです。
「(挫折した時期があったのか)めっちゃ考えましたが、挫折するようなことはマジでありませんでした。とにかく前向き野郎なので、心が折れること自体がそんなにないんですよね」
こうして減量開始から約10か月後で28キロの減量に成功。89キロまで体重を落としました。すると、オンラインのパーソナルジムからモニター会員のお誘いが。そこでプロの手を借りて、さらに本格的な減量が開始されました。
「あまりめげることがない私ですが、強いて言うならパーソナルトレーナーさんが筋トレで極限まで追い込んできた時は『もうやめてくれー』ってなりますね。でも、ちゃんと計画的に痩せていくのが楽しくて、あっという間に時間が過ぎていきました」
減量後、パートナーは「肉がない」とガッカリするも…
果たして、ちーさんは117キロから最も落とせた時期で59.8キロまで減量しました。「痩せて良かった」と実感する瞬間は、やはり何気ない日常の中にあるそうです。
「何度も感動を噛み締めるのは『電車に座った時、隣に人が座ってくれる』ことですね。80キロくらいになった頃、初めて『隣に人が座ってくれる』ようになりました。60キロ前後の今でも隣に人が座ってくれると、『あっ、普通の人になれてる』と感動します。隣に座ってくれる人、ありがとうすぎる」
ちなみに、パートナーさんは今回の減量に関してとても応援してくれていたそう。とはいえ、前の体型もとても愛してくれていたため、時々「肉がない……」と少し残念そうな様子を見せるのだとか。
「私のお腹の肉をつまもうとして、そんな冗談を言われる度に『私は私自身のために痩せたんだなぁ』と改めて感じ、彼への感謝の気持ちが湧きあがります。もう彼が好きな身体ではなくなってしまったのに、一緒にいてくれて、しかもいつも応援までしてくれて……。もし彼が私が痩せていくことにとてもがっかりしたり、否定ばかりしてきたら、きっとこのダイエットも続かなかったと思うんです。彼は本当にとても良いパートナーです」