中央線は多摩地域も見逃せない！

　今回は都心へのアクセスなどを加味した結果、トップ3は「中野」から「吉祥寺」の範囲に。ただし姉帯さんは「その先にも魅力的な駅はたくさんある」と語ります。

「都下（23区外）で言えば『立川』（立川市）が狙い目でしょうか。元々軍用地だったエリアの再開発が進み、とても華やかになってきています。駅近の物件であれば物件購入はあり。庭付きの家が欲しい、広い部屋に住みたい、そうした願いを叶えてくれると思います。

『国分寺』（国分寺市）や『国立』（国立市）といった歴史深いエリアは、子どもの教育に力を入れたい人におすすめ。一橋大学や国立音楽大学などの有名校があり、それでいて地価や家賃は控えめ。『国分寺』なら中央特快で『新宿』まで21分、『国立』なら快速で33分というアクセスの良さも魅力です」

　仕事のリモート化が進み、広くて部屋数のある家が求められる傾向もある昨今。古くから開発が進み、住みやすいのに住居費用が安い中央線沿線は、これからも人気を集める狙い目エリアといえるでしょう。

（和栗 恵）

姉帯 裕樹（あねたい・ひろき）

「株式会社ジュネクス」代表取締役。宅地建物取引士の資格を持ち、不動産取り扱い経験は20年以上を数える。独立した現在は目黒区中目黒で不動産の賃貸、売買、管理を扱う「コレカライフ不動産」として営業中。趣味はおいしいラーメンの食べ歩き。