どうぶつ
ドイツの新居は「ペット不可」 猫と暮らしたい現地サッカー記者が迎えた第一関門
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「ペット不可」は解消も…脱走防止策を講じるには窓の形状がハードルに
あれ? 猫の飼育がNGうんぬんではなく、僕が猫を飼うことに賛成か反対かという雰囲気になっているような……。
僕「いや、猫ってちゃんとお水とごはんを用意してあげて、トイレもきれいにしておけば、1日くらいは我慢してくれるんですよ。また、最近はキャットシッターさんという職業の方もいらっしゃって、その方にサポートを頼めば僕1人でも猫と一緒に暮らせるんじゃないかなぁと」
おばあさま「あら、そうなの? まあ、あなたには近くにお友達もいるみたいだしね。だったら考えてみてもいいんじゃない?」
思いがけず、「ペット不可」障害が解消される様子です。ただ急に、家主さんがおっしゃった先ほどの一言が気になり始めました。
「娘の猫が窓から脱走して大変だったのよ」
僕の部屋はアパートメントの最上階で、屋根裏部屋のような形状です。その窓は日本のように網戸やシャッターを設営できるようなものではなく、猫の脱走防止策にはそれなりの知恵を絞らねばならないような……。
うーん、ドイツで猫とともに暮らす。その猫と出会う前に、下準備にかなりの時間を要しそうです。そこで次回は、ドイツの賃貸物件で猫を飼うための準備についてお話ししたいと思います。
(島崎 英純)
島崎 英純(しまざき・ひでずみ)
1970年生まれ。2001年7月から2006年7月までサッカー専門誌「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画出版社刊)編集部に勤務し、Jリーグ「浦和レッドダイヤモンズ」を5年間担当。2006年8月にフリーライターとして独立。2018年3月からはドイツに拠点を移してヨーロッパのサッカーシーンを中心に取材活動を展開。子どもの頃は家庭で動物とふれあう環境がなかったが、三十路を越えた時期に突如1匹の猫と出会って大の動物好きに。ちなみに犬も大好きで、ドイツの公共交通機関やカフェ、レストランで犬とともに行動する方々の姿を見て感銘を受け、犬との共生も夢見ている。