仕事・人生
宝塚史上でも類を見ない結束力の74期 元男役はやせ翔馬さんが語る同期への深い愛情
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教えてくれた人:竹山 マユミ
74期生だけで開催した異例の30周年記念公演 トップスター5人も再集合
竹山:74期は1986年に音楽学校入学、1988年に入団して初舞台を踏みました。そして2018年9月には、30周年記念公演「Fiesta del 74!!(フィエスタ デル セブンティーフォー)」も開催しましたね。
はやせ:初舞台から30周年ということで、「みんなで何かやりたい!」と紫鳳あけの(元花組娘役)さんから相談を受け、開催に至りました。74期からは和央ようか(元宙組男役)さん、麻乃佳世(元月組娘役)さん、森奈みはる(元花組娘役)さん、白城あやか(元星組娘役)さん、渚あき(元星組娘役)さんとトップスターが5人出ており、この公演に全員が出演するのはすごいことだったんです。
そこで改めて所作などを見ると、「やっぱりスターは違うな」と思いました。同期ながら「スターとはこういうことなのか」と(笑)。また、ステージに参加できなかった同期生は、公演のためにコーラスを録音したり、スライドで写真を流したりして参加し、全員が“出演”したという形になりました。
竹山:男役トップの和央さんに娘役の麻乃さん、白城さん、森奈さん、渚さんが組まれたステージは、非常に豪華な顔ぶれですよね。
はやせ:もうすごかったですよ。私もニヤニヤしちゃって、ファンになってしまいました(笑)。
竹山:同期の皆さんで同じステージを作り上げることができるのは、初舞台の時だけですからね。
はやせ:だから楽しかったですね。みんなでガチャガチャしていて相変わらずだったのもありますが、当時に戻った感じでした。私はステージングや振付を担当したので、みんなと話す機会が多くありました。そこでは音楽学校時代のように、「長」が話し始めたらみんなどこで何をしていても長を見る、みたいな風景がよみがえりましたね。
竹山:同期生には現在も芸能活動をされている方がいれば、専業主婦の方もいらっしゃいます。ステージを離れていた方でもまた昔を思い出して、シャキッとなるのですね。
はやせ:トップスターだからどうこうではなく、“今話している人の話を聞く”という姿勢は、音楽学校時代に各々が磨いたアンテナのようなもののおかげだと思います。
竹山:家族や友人という言葉ではくくれないような仲間なのでしょうね。
はやせ:あれだけ仲の良い期が他にあるのかないのか。言葉では表せないですね。親戚でも家族でも友達でもない関係ですから。