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オクラは茹でると栄養価が高くなる? 今さら聞けない豆知識

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

ヘタの切り落としは気をつけて 冷凍保存が便利

切り方でも食感が変わるオクラ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
切り方でも食感が変わるオクラ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 一般的な下処理は、さっと水洗いした後にヘタの黒っぽい先端のみを切り落とし、ヘタと実の境目部分(がく)をくるりと削り取ります。この時、ヘタ全部を切り落としてしまうと実の穴から成分が出たり、茹でる際に水分が入ったりするので注意しましょう。

 表面にうぶ毛があるので、塩をまぶしてこすり合わせて(板ずり)取ります。そうすることで色も鮮やかに。やわらかく新鮮なものは生のままで食べられます。

 茹でる際の加熱時間は短めに、1分程度を目安にすると良いでしょう。煮物など他の具材と調理する際は、直前に時間差で加えると彩りよく仕上がります。水溶性の成分が流出するのを避けたい場合は、電子レンジで加熱を。耐熱容器に5本ほど並べ、ラップをふんわりとかけて約40秒(600W)加熱します。

 オクラは丸ごとで食べても良いですが、断面の星形を生かした輪切り(小口切り)にするとネバネバが出やすくなります。また縦半分や斜めに切ると、プチプチとした食感が味わえて、料理の見栄えを良くするトッピングとしても便利です。好みで切り方を変えて楽しみましょう。

 保存方法は、生のオクラをキッチンペーパーにまとめて包んでから袋に入れ、冷蔵庫の野菜室へ。または、丸ごと冷凍保存用袋に入れると冷凍保存もできます。冷凍するとうぶ毛が取れるので、板ずりの必要がなくなり便利です。食べる時は凍ったまま切って生で、または煮物や揚げ物などに調理できます。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾