仕事・人生
注目若手俳優の細田佳央太 今後の目標は「いつか米国の撮影現場も体験してみたい」
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主人公の「右腕的な存在」としてこだわったこととは
――引きこもり、駆け出し俳優、ボクサーの卵、そして台湾からの留学生と、とても個性的なキャラクターが多い中、真面目で良心的な「立花修」を演じましたが……。
「修は立ち位置的に、シェアハウスのメンバーをまとめる役。監督にも衣装合わせの際に『優斗の右腕的な存在』だと言われ、そこを意識するようにしました。僕自身、世間から『真面目』と見られることは多いなと感じているので、真面目さにはさほどこだわらず、優斗や他の居住者との関係の中で、修ならどう立ち回るのかを常に考えていましたね。そもそも修は本当に分かりやすいキャラクターなんです。弁護士志望だけあって、真面目できちんと周囲を見ることができる。優斗に足りない部分をバランス良く持っています」
――特に気をつけていたことやこだわったことは?
「今回のドラマは基本的に『順撮り(シナリオの冒頭から順番に撮影を進める手法)』だったこともあり、流れに沿って自然に演じることができました。シェアハウスのメンバーも、クランクインしてから1人、また1人って増えていく感じで、まさにドラマの流れそのままで。なので、互いの距離感や空気感など、生まれるがまま、自然のままに任せていました」
――キャストの皆さんとの思い出に残るエピソードは?
「松大(航也・ファン役)くんと上村(海成・島袋毅役)くんがワイワイと盛り上がり、それを古川(雄輝・二星優斗役)さんが見守っていて。僕はどちら側にも寄れるような立ち位置にいて、本田(剛文・矢澤丈役)さんがツッコミを入れる。そんな図式が出来上がっていて、とても楽しかったです」
――楽しそうな現場ですね。
「また、古川さんが本当に良い“兄貴”として、僕たちを引っ張ってくれたんです。僕は『ねこ物件』の撮影中に20歳を迎えたのですが、税金のこと、年金のこと、親の扶養を抜けたらするべきことなど、大人として知らなければならないことを古川さんが丁寧に教えてくださりました。あと、株式(笑)。学校では習うことのできない、人が生きる上で大切なことを学べたことがうれしかったですね」
――まさに家族のようですね。
「撮影はほぼ毎日で、撮影現場もほぼずっと家の中。自宅にいる時間より現場にいる時間の方が長かったので、収録の中盤くらいから、この現場が僕たちにとっての『家』になっていたように思います。すごい田舎にあって……周りは田んぼだらけ。都会から離れた環境で、濃厚な時間を過ごしたからこそ、『ねこ物件』独特の空気感が生まれているかもしれません」