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仕事・人生

東京を離れて徳島の学校へ 親子で滞在するデュアルスクール 実感できるメリットとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部・山内 亮治

子どもと過ごす時間が増えた徳島県滞在 地方での生活で感覚がクリアに

滞在先と職場が一緒になったことで、東京で生活している時よりも親子の時間がずっと増えた【写真提供:杉浦那緒子】
滞在先と職場が一緒になったことで、東京で生活している時よりも親子の時間がずっと増えた【写真提供:杉浦那緒子】

 もちろん、デュアルスクール参加によって新たな働き方やライフスタイルを実現できたことで、杉浦さん自身も保護者の立場から多くのメリットを感じました。

「徳島に滞在中は、職場と生活している場所が同じでした。今でこそ当たり前だと思いますが、リモートワークをしていると身支度にかける時間もお金も減りますよね。浮いたお金と時間を何に使ったかというと、やはり子どもと過ごす時間です。実際に使えましたし、そこは大きかったですね」

自然が多くのどかな美波町での日々を通し、五感も豊かに刺激されたという【写真提供:杉浦那緒子】
自然が多くのどかな美波町での日々を通し、五感も豊かに刺激されたという【写真提供:杉浦那緒子】

 さらに、杉浦さんは徳島県での日々を「親子で動物としての力を回復できた時間だった」とも振り返ります。

「徳島にいると、全身がとぎ澄まされてクリアになる感覚がありました。視覚情報や聴覚情報が都会よりも少ないので、例えば夜に暗闇の中を走る電車を見ていただけでも想像が膨らむ。息子と自転車を漕いで山の上にある温泉に行ったのも、冒険のようで楽しかったですね。食べ物だって新鮮で安くておいしい。東京では日々の生活をゆっくり味わうことなく、何かに間に合わせるように生きていたんだなって思いました」

 親子で多くの経験と気づきを得られたデュアルスクール。もし、親子でのワーケーションや二地域居住を試してみたいと考えた場合、参加を検討してみるのも一案かもしれません。

(Hint-Pot編集部・山内 亮治)