Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

ライフスタイル

放置しておくと怖い!? タワマンの排水管臭い対策 トラブルを防ぐ方法をプロが解説

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:姉帯 裕樹

プロが解説 新築でもある「臭いトラブル」

 高層や高級物件の紹介を得意とする姉帯さんによると、排水管には水が溜まるトラップがあり、とても大切な役割をしているそうです。見えない部分なので、気にしていないケースが多いといいます。

「排水管には、水以外にもさまざまなものが流れます。ですから、思っている以上に臭いは強くなります。排水口には水が溜まるトラップ(配管がU字になっていて水が溜まるようになっている部分)が付けられていると思うのですが、あれには、虫やネズミの侵入を防ぐ他に、排水管から上がってくる悪臭を押さえる役目もあります。ですから、普段から水を溜めておくことが大切なのですが、それを知らない人ってすごく多いんですよ」

 誰も住んでいなかったり、長期出張や旅行などで不在状態のまま長期間放置してしまうと、排水トラップ内の水が蒸発してなくなってしまい、悪臭が部屋に入ってくることも。壁紙や家具の材質によっては臭いが染み込んでしまい、悪臭がなかなか取れないこともあるので、注意が必要だそうです。

「こうした悪臭を防ぐためには、誰も住んでいない場合でも、たまに部屋を訪れ水を流すことが大切です。また、長期で不在にする際には、コンシェルジュ付きのタワマンであれば、部屋に風通しをして水回りを整えてくれる有料サービスが用意されていると思いますので、そうしたサービスを有効に活用しましょう」

 管理組合でしっかりと情報を共有して、住まいを守っていくことも大切だといいます。

「配管に詰まった汚れを取り除く『高圧洗浄』は、物件にもよりますが、1年に1回程度は行われるはずです。ただ、業者によっては水圧が足りず、きれいに掃除されていない場合もあります。そうした際は管理組合の総会に訴えて、清掃会社を変更できるか聞いてもらうといいでしょう」

 2003年には香港のタワマンで、排水トラップの水が乾いてしまったために下水管を伝って「SARS(重症急性呼吸器症候群)」のウイルスが蔓延。汚染された空気が他の部屋にも拡散し、392人が感染し、42人死亡するという痛ましい事故も起こっています。排水や換気の構造の違いもあると思いますが、高層マンションにお住まいの方は、「臭いトラブル」も含めて排水トラップ内の水は枯らさないよう気をつけたいものです。

(和栗 恵)

姉帯 裕樹(あねたい・ひろき)

「株式会社ジュネクス」代表取締役。宅地建物取引士の資格を持ち、不動産取り扱い経験は20年以上を数える。独立した現在は目黒区中目黒で不動産の賃貸、売買、管理を扱う「コレカライフ不動産」として営業中。趣味はおいしいラーメンの食べ歩き。