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「猫のダヤン」の池田あきこさん 60歳で始めたライフワーク 熱帯雨林を買い取る理由とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

2011年にボルネオ島を訪れた池田あきこさん【写真提供:株式会社わちふぃーるど】
2011年にボルネオ島を訪れた池田あきこさん【写真提供:株式会社わちふぃーるど】

 妖精や魔女が活躍する魔法の国“わちふぃーるど”に迷い込んでしまった猫のダヤンと、その仲間たちの冒険を描く「猫のダヤン」シリーズ。絵本作家の池田あきこさんが1987年より描き始め、現在までの累計出版書籍は132タイトル、累計出版部数は310万部以上になります。今年、ダヤンシリーズは出版35周年を迎えますが、池田さんには12年前からライフワークにしている活動があります。それはボルネオ島「緑の回廊」プロジェクト。池田さんがチャリティに注力し始めたきっかけとは。

 ◇ ◇ ◇

日本から一番近いジャングル・ボルネオ島にある「ダヤンの森」

 東南アジアの赤道直下に位置する、世界で3番目に大きな島・ボルネオ島。北部には原始の森が広がり、多種多様な動植物が今なお息づいているこの島に、「ダヤンの森」と名付けられた一角があります。

 サバ州のキナバタンガン川沿いにあるこの区域は、「緑の回廊」プロジェクトに賛同した株式会社わちふぃーるどが購入した保存林。ボルネオ保存トラスト・ジャパンを通じて、マレーシアのNPO「ボルネオ保全トラスト」の所有地とすることで、永久に動物たちの保護区となっています。

「緑の回廊」プロジェクトとは、ボルネオ島に残る熱帯雨林を所有者から買い取り、アブラヤシプランテーションの開発が分断してしまった森をつなぎ、生物の多様性を保全する取り組みです。

 アブラヤシは、世界で一番使用されている植物油・パーム油を生産するための原料。パーム油は、ポテトチップスやパンなどの加工食品、洗剤などに使用されており、現代日本の生活から切っても切り離せません。

 しかし、プランテーションが広がることで、オランウータンなどの野生動物の住処が奪われ、気候変動にも影響を与えているといいます。ボルネオ島が直面するこの問題を池田さんが知ったのは、2009年に偶然訪れたことがきっかけでした。

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