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終戦記念日に考える戦争と平和 「猫のダヤン」の池田あきこさん ウクライナへの思い

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ウクライナ侵攻を受け難民支援チャリティを開始

ウクライナ難民支援のために発売されたチャリティTシャツ【写真提供:株式会社わちふぃーるど】
ウクライナ難民支援のために発売されたチャリティTシャツ【写真提供:株式会社わちふぃーるど】

 このように自由と平和を愛するわちふぃーるど、そして池田さんは、2010年以降ボルネオ島の「緑の回廊」プロジェクトなど、さまざまな慈善活動に注力してきました。そして今年4月には、新たなチャリティを立ち上げています。

 それはウクライナの難民支援です。売り上げ1枚あたり1000円を国連難民高等弁務官事務所(国連UNHCR協会)に寄付するチャリティTシャツとトートバッグを販売。これらのグッズには、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて池田さんが描いた絵が元になったイラストがプリントされています。

 そこには、大きな黄色のヒマワリを掲げて、すっくと立つ大人気キャラクター「猫のダヤン」の姿が。背景には、ウクライナ国旗のカラーであるブルーとイエロー。そしてその横には、「平和」を意味する単語が世界各国の言語で添えられています。

勇気ある行動に触発され描いたヒマワリとダヤン

手元には元の絵となったヒマワリとダヤンのイラストが【写真:Hint-Pot編集部】
手元には元の絵となったヒマワリとダヤンのイラストが【写真:Hint-Pot編集部】

「私がウクライナ支援を決めたのは今年2月のことでした。ウクライナのおばあさんが機関銃を持つロシア人兵士に対し、ポケットにヒマワリの種を入れて『あなたが死んでも、ここにヒマワリの花が咲き誇るよ』と言ったという勇気ある行動にものすごく感動して」

 池田さんは、この報道を見てすぐにウクライナの国花でもあるヒマワリとダヤンの絵を描きました。それをブログに載せると、大きな反響を呼んだといいます。そして戦況がひどくなるにつれ、会社ぐるみで何か行動を起こしたいと考え、「それならあの絵がぴったりだ」とチャリティ用にデザインし直しました。

「私が言い出したことだけど、もちろん会社の利益の中から寄付するということになるわけだから、いろいろな意見がありました。そこで寄付先をはっきりさせて、難民支援であることを決めると本当にみんな賛同してくれて」

 そして8月9日には、国連難民高等弁務官事務所の活動を支える国連UNHCR協会に102万2000円を寄付しました。その内訳はチャリティグッズからが84万5000円、直営店で貯められるポイントでの寄付が7万6600円、社内寄付が10万400円になりました。