テレワーク普及で一戸建て＆一戸建て感覚マンションも人気

　一戸建てとマンション、それぞれの利点を考えると、どちらも捨てがたく感じますよね。清水さんによると、そこで判断材料になるのは普段のライフスタイルです。

○テレワークはしているか？
　頻度や人数によって、家にワークスペースが複数必要になる場合もある
○休日の過ごし方は？
　趣味の部屋が欲しい、ガーデニングをしたいなど、過ごし方や場所によって合う住宅タイプも変わる

「食事や睡眠以外に家でやるべきこととやりたいことは何か？　ここをしっかり追求すると、合う住宅タイプを判断しやすくなります。『自分のライフスタイルに合っているのは一軒家だが、通勤通学などを考えると立地が良いマンションに住みたい』という場合は、近年人気のタイプを検討してみるのも良いでしょう」

　この「近年注目のタイプ」は主に以下の3タイプ。グランピング人気の高まりなどに合わせて注目を集めているようです。在宅時間が長くなった今、家の中でも解放感を味わいたいというニーズが増えていると考えられるでしょう。

【マンションで近年人気のタイプ】
1. “2階”がある｢メゾネット｣タイプ
　階数が分かれていると部屋数を増やせるため、家族分のワークスペースが確保できる
2. 専用庭があるタイプ
　1階の部屋で裏手に専用庭が設けられている
3. 高い場所でも庭が楽しめる「ルーフバルコニー」付きタイプ
　下階の屋根部分を利用したものが多く、普通のバルコニーより広い

　マンションと一戸建てのメリットはやはり甲乙つけがたいようです。目移りして判断を迷わないためにも、連載第1回でレクチャーしていただいたように、まずは動機や理由を明確にすることで“考える起点”を作っておきましょう。

（Hint-Pot編集部）