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座りっぱなしの人ほどぽっこりお腹になりやすい? 目指せ、ペタンコ! 骨盤を整え腹筋を鍛える簡単エクササイズ

公開日:  /  更新日:

著者:滝沢 ななえ

元バレーボール選手の滝沢ななえさん。現在はパーソナルトレーナー【写真:荒川祐史】
元バレーボール選手の滝沢ななえさん。現在はパーソナルトレーナー【写真:荒川祐史】

 座っている時間が長いと、「ぽっこりお腹になりやすい」ということ、知っていましたか? ぽっこりお腹になる要因の一つが「骨盤の後傾」。長時間座りっぱなしの人は股関節のインナーマッスルが弱くなることで、骨盤が後傾してしまうのだそうです。そこで「Hint-Pot」のボディメイク連載、今回のテーマは「お腹の筋トレ 中・上級編」です。元バレーボール選手で、現在は都内で女性専用パーソナルジムを主宰する滝沢ななえさんが、トイレ休憩や気分転換ついでに、立ったままできる腹筋エクササイズを紹介します。骨盤を整えて「脱ぽっこりお腹」を目指しましょう。

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座りっぱなしの人ほど猫背姿勢に ぽっこりお腹が加速する要因に

 こんにちは、パーソナルトレーナーの滝沢ななえです。今回のテーマは「お腹の筋トレ 中・上級編」です。前回の初級編で、お腹の皮下脂肪を撃退するには、日頃から「お腹をしっかり使う」ことが大切、というお話をしました。今回は、ぽっこりお腹と関係の深い「骨盤」についてのお話です。

 ぽっこりお腹になりやすい生活習慣の一つに、「デスクワークなどで長時間座っていることが多い」ことが挙げられます。なぜなら座りっぱなし生活の人は、骨盤が後ろに倒れてしまう「骨盤後傾」になりやすいからです。

 骨盤が後傾すると、腰や背中が丸くなった猫背姿勢になります。すると、お腹側は力が抜けてしまい、肉がたわみ、ぽっこりとお腹が出てしまうのです。また、骨盤が後傾している人の多くは、股関節のインナーマッスル「腸腰筋」が硬くなっている傾向があります。

 腸腰筋は、上半身と下半身をつなぐ唯一の筋肉で、骨盤をしっかりと立たせる役目を担っています。ところが運動不足だったり、座っている時間が長かったりすると、腸腰筋は使われなくなり、日に日に弱く、硬くなります。その結果、骨盤が後傾してしまうのです。

 後傾した骨盤を、本来のポジションに正さない限り、ぽっこりとしたお腹は解消しません。そのためには、弱く、硬くなった腸腰筋に柔軟性を取り戻すことが不可欠。逆に言えば、骨盤を正しいポジションに戻すだけでも、お腹の肉のたわみが消えてすっきりします。