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1日たった5分 現役アナウンサーが伝授 マスクでも聞き取りやすい声の作り方とは
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滑舌は大きく口を開いて 表情筋と舌の筋肉を鍛えよう
次は滑舌です。言葉を一音一音はっきり伝えるためには、口の開きと舌の筋肉を鍛えることが大切です。マスクをつけていると、表情筋を使う機会が減り、口輪筋(口周りの筋力)が落ちて滑舌にも影響してきます。顔の筋肉を動かして、リフトアップしながら声も表情も鍛えましょう。
【滑舌を鍛えるトレーニング】
1. 顔をほぐすための「あ・い・う・え・お」
顔の筋肉すべてを使って「あ・い・う・え・お」と3回発声。目も鼻の穴も思いっきり開いて筋肉を起こしてあげましょう。特に「あ」の時は上下の歯の間に3本指が入る大きさに口を広げ、「い」は左右6本ずつ歯が見えるぐらい口角を上げながら横に開くように意識しましょう。「い」の口角を上げて歯が見える笑顔は「スマイルライン」といい、美しい笑顔の基準ともいわれています。
2. 口輪筋がほぐされたら、大きな口で苦手な行を読んでみる
普段苦手としている行があると思います。特に多いのは「さ」「た」「ら」行です。練習文を挙げますので、初めは1のように顔全体を使ってゆっくりと、慣れてきたら普段話すスピードで発声してみましょう。
○滑舌練習の例
「さ」笹原さん佐々木さん佐々三郎さん、3人早速誘って差し上げましょう
「た」隣の竹垣に、竹立てかけたのは、竹立てかけたかったから、竹立てかけたのです
「ら」のら如来、のら如来 3(み)のら如来に、6(む)のら如来
3. 慣れてきたら外郎売(ういろううり)にチャレンジしてみよう!
歌舞伎十八番の一つである「外郎売」。言いづらい早口言葉が羅列されているため、アナウンサーの滑舌練習にも使用され、新人時代には丸暗記するぐらい繰り返し練習をします。文章も長く、言いづらい言葉が多いため、まずはゆっくり一音ずつ発声しながら読み切ることを目標にしましょう。慣れてきたらだんだんとスピードを上げ、早口言葉にチャレンジしてみてください。
口を大きく開ける際に痛みを感じる場合は無理をせず、ご自身のペースで行いましょう。