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平野レミさん“食べれば”シリーズ誕生秘話 家族がハッピーになるごはんとは
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料理愛好家・平野レミさんのトレードマークといえば明るい笑顔と、斬新かつ手軽でおいしいレシピ。そこには、いつも仲の良い家族の存在が深く関係しているようです。そこでレミさんに“ごはんが紡ぐ家族の絆”について、2回にわたって語っていただきました。前編では、忙しい日々でも家族みんながハッピーになれるごはん作りの秘訣をお届けします。
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“肉の3倍、野菜を食べる”が和田家の家訓
平野レミさんの名前を聞いて、ブロッコリーを丸ごとお皿に盛り付けるような、ユニークレシピを思い浮かべる人は多いはず。しかし、8月29日に上梓した新刊「平野レミのオールスターレシピ 家族の絆はごはんで深まる」(主婦の友社刊)には、味も見た目も、食卓に並ぶだけでホッと落ち着くような家庭料理がたくさん。どれも、レミさんが長年家族のために作り続けてきた、愛情たっぷりのごはんたちです。さらに、家族の思い出もたっぷり紹介されています。
料理は“心の栄養”になると考え、本の中では「子どもに対しては、スキンシップという言葉があるけれど、私は“ベロ(舌)シップ”を大切にしてきました」と語っているレミさん。日々のごはん作りでは、どんなことにこだわっていたのでしょう。
「まずはやっぱり、ちゃんと栄養が摂れること。特にタンパク質はしっかりね。後は肉を食べたら翌日は魚にするとか、揚げ物は続かないようにするとか。偏らないよういろいろ考えましたね。そうやって工夫することで、料理のアイデアもどんどん広がっていきますし」
そんな和田家の家訓は、“肉の3倍、野菜を食べる”こと。
「私はいつも『葉っぱ食べなさい!』って、発破をかけていたんだけど(笑)、結婚した息子たちの家庭でもそれが習慣づけられています。次男の妻のあーちゃん(食育インストラクター・和田明日香さん)なんて、食事の時はまずメイン料理を出さずに、サラダをたっぷり出すんです。おかげで、3人の孫にもちゃんと家訓が受け継がれているの。下の子たちがお肉だけ食べようとすると、お姉ちゃんが『ダメよ、葉っぱから食べなきゃ!』って言うのよね(笑)」
野菜は苦手という子も多いイメージですが、レミさんいわく、小さな頃から食べる習慣をつけておくといいそうです。
「途中から『食べなさい』と言い始めても、なかなか難しいもの。ごはんを食べたら歯を磨く、みたいに『ごはんを食べる時は最初に野菜から食べようね』って習慣づけることが大切だと考えています。私の子どもたちや孫はそれで自然と食べるようになりました」
ちなみに、子どもに限らず家族に野菜嫌いがいる場合、おすすめの料理は、ハチミツが入っていてデザート感覚で食べられる「カラフルトマトのスイートマリネ」や、レミさん自身も苦手なゴーヤーをおいしく食べられるよう一生懸命考えたという「ピラピラピーラーサラダ」だそうです。