レシピ本作りに家族の批評は必須　食べてもらう時はドキドキ

　そうして、レミさんのおいしいごはんをたくさん食べて成長した息子さんたちは、やがて独立して、長男の唱さんは女優の上野樹里さんと結婚。次男の率さんは、現在は食育インストラクターとして活躍する和田明日香さんと結婚し、お孫さんも誕生。家族が増えた和田家は、ますますにぎやかになりました。

　家族が集まればレミさんが手料理を振る舞う機会も多く、みんなお気に入りのメニューがたくさんあるそう。8月29日に上梓した「平野レミのオールスターレシピ　家族の絆はごはんで深まる」（主婦の友社刊）には、たくさんの思い出と家族の好きなレシピが掲載されているそうです。

「みんな、『全部おいしい！』って言ってくれるけど……（笑）。あーちゃん（和田明日香さん）は、『酢豚じゃなくて酢ガツオ』が好き。豚じゃなくて、カツオで作っちゃうのが面白いんですって。あと、『豚とおさつの南蛮漬け』は、樹里ちゃん（上野樹里さん）もあーちゃんも大好きと言ってましたね。

　こうしてレシピ本を作る時は、家族みんなに食べてもらって批評してもらうんですよ。特に樹里ちゃんとあーちゃんに食べてもらう時は、2人ともはっきり感想を言ってくれるからドキドキ（笑）。とっても正直で、いい子たちなの。幸せです！（笑）」

　そう言ってレミさんは笑いながら、「実はね」と、先日あった“失敗談”を教えてくれました。

「この間、（家族の集まりで）2回続けて、『ヤムヤムおいしいヤムウンセン』を持って行ったんだけど……。1回目は私が気短すぎて、春雨の戻しが甘いことを指摘されていたの。それで2回目に持って行ったら、『今度のは、おいしいですね』だって（笑）」

樹里さんも明日香さんもお料理上手！　「2人とも体のことを考えてくれている」

　息子さんたちのお宅を訪ねる時は、逆にレミさんが樹里さんと明日香さん2人のごはんをいただくことも。

「2人ともお料理上手なんですよ。あーちゃんは結婚した当初、キャベツとレタスの区別もつかないくらいだったけど、今はすごいものですよ！　いいベロ（舌）をしているし、お料理するのも早くてね。樹里ちゃんもお料理が早くてうまい。そういえばこの間、長男の家でたこ焼きパーティーをしたんだけど……。樹里ちゃん、関西の人だからとっても上手で。体のことを考えて、あまり小麦粉を入れずに山芋をいっぱい入れるの。フワフワでいくらでも食べられて、とってもおいしいのよ！」

　そしておいしいだけではありません。和田家の家訓である「野菜は肉の3倍」を守ってくれるなど、樹里さんと明日香さんが作るごはんからは、“体にいいこと”を考えて作られていることがしっかり伝わってくるそうです。

　息子さんたちがそんな愛情たっぷりのごはんを食べていると思うと、やっぱりホッとするというレミさん。

「おいしいごはんを作ってくれているな、しめしめって（笑）。それに樹里ちゃんもあーちゃんも2人とも、すごく体のことを考えて、ちゃんとやってくれている。だからすごく安心です」