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仕事・人生

コロナ禍を乗り越えて 日本の伝統文化を受け継ぎつなぐ女性の決心

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部・出口 夏奈子

作り手と使い手の「接点」を作る、つなぐ、広げる

熊野筆を生産する家業に従事している三村さん(左)【写真提供:三村理紗】
熊野筆を生産する家業に従事している三村さん(左)【写真提供:三村理紗】

「直接ユーザーの声を聞きたい」と思い、熊野筆の使い手である書道の先生や絵画のアーティストとの交流の輪を広げていくことに取りかかります。また「もっと知ってほしい」思いから、イベントや体験ブースの設置を企画し、認知、活躍の場を作ることを始めました。

「実際に見て、手に取ってもらって、その良さを知ってもらいたい」との思いが、「My Japan」への原動力になっています。

 対面での活動が難しかったコロナ禍の2020年11月。「Online My Japan Fes 2020 文化芸術の灯を消さないプロジェクト オンラインライブ日本文化パフォーマンスショー」をYouTubeで配信することで普及活動をつないでいきました。

2021年11月に開催された「広島江戸祭」【写真提供:三村理紗】
2021年11月に開催された「広島江戸祭」【写真提供:三村理紗】

 そして2021年11月には、感染対策を徹底した上で、「広島江戸祭」を開催。海外往来が制限されていた当時だったからこそ、日本人が改めて日本の伝統文化に触れ、体験する良い機会になったようです。

 今年6月にインバウンドが再開し、少しずつ海外からの観光客も増えてきています。日本の若い人たちへ、そして世界に向けて、三村さんは代々紡いできた伝統と文化を伝えていく秘策を展開中だといいます。