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会話力向上の近道「結論サンドイッチ」とは? 現役アナが伝授する伝わる話し方

公開日:  /  更新日:

著者:和田 奈美佳

要点だけをまとめて話すことを心がけよう

 そこで「結論サンドイッチ」という方法をご紹介します。結論→内容→結論の2部構成で、サンドイッチのように内容を結論で挟むだけです。例題を見てみましょう。

「結論サンドイッチ」の構成【画像:いらすとや】
「結論サンドイッチ」の構成【画像:いらすとや】

【例】
 私が今日伝えたいことは営業におけるトーク力の強化です。例えば、話すスピードやリズム、相槌、声の抑揚などを少しトレーニングすることで、一人ひとりのトークスキルが上がり、営業力向上につながると考えます。そのため私はトーク力の強化をすることが先決だと考えます。

 このように結論を先に言うことで話し手の頭の中も整理され、内容をシンプルにまとめることができます。また結論をダブルで挟み込むことにより、聞き手に重要度が伝わり、印象に残る話し方をすることができます。面接や発表はもちろん、講演やプレゼンテーション対策などにも有効です。

ネガティブな話題にも応用可能

 会議で違う意見を述べる時や部下への注意など、否定語を使用しなければいけない場面も時にはありますよね。そういう場合に「結論サンドイッチ」の手法はメリットが多いように感じます。

 例えば、部下のプレゼンが通らなかった場合、「今回は残念ながら企画が通りませんでした」と伝えるのか。それとも、「今回は企画アイデアの件で頑張ってくれてありがとう。残念ながら今回は不採用になりましたが、あなたの頑張りは周囲の心を大きく動かしました。今後、企画採用会議であなたの頑張りが実を結ぶ時が来ると思うので応援しています」。

 このように、ネガティブな内容も、「感謝の気持ち」を結論として「ありがとう」のサンドイッチにすると、受け取り側の印象が変わります。