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投資を始めるのにぴったりな“アラフォー・アラフィフ世代” 今の一歩が老後に大切
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この秋も物価上昇が止まりません。値上げしたものの中には生活に密着したものも多く、家計を圧迫し続けています。40~50代にとっては老後資金の不安も募るばかり。そこでファイナンシャルプランナーの資格を持つフリーアナウンサー、橋浦多美さんの連載9回目は「40~50代からの投資」がテーマ。節約だけではなく、お金を増やすことも大切だといいます。
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子どもの習い事費用も値上げ 今こそ「投資の旅」へ
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの橋浦多美です。暑い夏も終わって少しずつ涼しくなってきましたね。秋といえば、食欲、スポーツ、読書……などありますが、皆さんはどんなご予定がありますか?
私の場合、今年は「節約の秋」になりそうです。皆さんもご存じの通り、いろいろな物の値段が上がり続けていますよね。中には、「え? ここも?」というような、思ってもみなかったものにまで波及しています。
我が家は、子どもが通っているスイミング教室から値上げのお知らせが……。燃料費高騰が理由だそうです。仕方がないとはいえ、やはり財布の紐はなかなかゆるめることができませんね。
さて、今回は「投資」のお話。中でも、お子さんの教育費がかかり、また老後を見据えての生活を考えたいアラフォー、アラフィフ世代の方にお伝えしたいと思います。これまでいろいろな節約術をお伝えしてきましたが、ぜひできるところから実践していただき、まとまった金額ができたら「投資」の旅に出してほしいと思います。
アラフォー・アラフィフ世代は「投資の黄金期」
私が投資を始めたのは、20代の後半でした。その頃はまとまった貯蓄もなく、まだ独身で、お金の使い方も下手。無知なまま勢いで始めたところもあり、全然うまくいきませんでした。でも、時を経てお金も少しずつ貯まり、家庭を持つと、長期での暮らしを考えるようになり、長いスパンでお金との付き合いを考えられるようになりました。
実は、投資に必要不可欠なのは「無理をせず、長期のライフプランを考えること」です。そういった意味では、アラフォー・アラフィフ世代は人生の経験値が高く、金額に個人差はあるものの余剰資金がある方、また資金がない方は貯めていく時間がある、まさに「投資の黄金期」ともいえる時期なのです。
余剰資金とは、手持ちの資産のうち、生活費や非常時に備えて残しておく費用を差し引いたお金。当面使う予定がなく、ただ普通預金においてあるのでしたら、少額から始められる「NISA」や「iDeCo」を検討してみましょう。