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お金

投資を始めるのにぴったりな“アラフォー・アラフィフ世代” 今の一歩が老後に大切

公開日:  /  更新日:

著者:橋浦 多美

iDeCoは自分で作る「年金」 引き出せる年齢に注意

老後資金が心配な人は、個人型確定拠出年金iDeCoを検討するのもおすすめ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
老後資金が心配な人は、個人型確定拠出年金iDeCoを検討するのもおすすめ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 NISA、つみたてNISAと違って「年金」の仕組みを取るのは「iDeCo」です。2022年5月から加入可能年齢が原則65歳になるまでに変更になりましたが、40~50代なら特に影響はありません。老後に必要な資金、つまり、私たちがもらう公的年金の他に、自分で作る私的な年金となります。ただし、NISA、つみたてNISAと大きく違い、投資したお金は原則60歳になるまで引き出すことができません。

 iDeCoのメリットは掛け金が全額控除になる点、また運用益の課税もありません。受け取る時にも、退職所得控除や公的年金等控除が使えるので、民間のものに比べるとかなりの優遇があるといえます。人によって条件などはあるものの、お得には変わりありませんし、NISAとの併用もできます。

投資で一番リターンが高いものとは?

 NISA、つみたてNISA 、iDeCoなどの投資以外にも、投資はいろいろあります。しかし残念ながら、今日投資をしたからといって、明日すぐ増えることはありません。投資で資産を増やすには、「さまざまな資産に分散し、いろいろな国・地域を組み合わせて、長期で考えること(長期国際分散投資)」が結果的にリスクを減らすことになります。

 私自身も株式投資や不動産投資をしていますが、どれも一筋縄ではいかないと感じます。だからこそ奥が深く楽しいともいえますし、人生を逆算し、どう戦略を立てるかを考える絶好のチャンスととらえています。投資をする前、始めてからも、継続的に勉強をすることが必要だとつくづく思います。

 ちなみに、世の中の投資で一番リターンが高いものは「自己投資」といわれています。自分に投資をすることで、その分野のスペシャリストになることができるかもしれないし、心や体の健康にもつながります。老後を楽しむためには、お金だけではなく健康体が必要不可欠ですから、アラフォー・アラフィフ世代は継続できる趣味を見つけたり、いい人間関係を築いたりすることも大切ですよね。

 同世代の私も、これから長く続けられる趣味を持ちたいといろいろ始めていますが、それも一筋縄ではいかず、まだまだ自分探しの旅は続きそうです。とにもかくにも、ローマは一日にしてならず、継続は力なり……。人生100年時代の折り返し地点ですから、投資も含めて一歩ずつ挑戦し、続けていきたいですね。

(橋浦 多美)

橋浦 多美(はしうら・たみ)

1973年11月3日、宮城県仙台市生まれ。フリーアナウンサー、ファイナンシャルプランナー。会社員からフリーランスに転身した時にお金の大切さを知り、勉強を始める。現在はファイナンシャルプランナーや宅建士、証券外務員などの資格を取得し、「しゃべれるファイナンシャルプランナー」として、セミナーやラジオにも出演。家計のモットーは「見栄は張らずに、財布が張る家計」。プライベートでは双子男児の母として、出費が一気に2倍になる教育費と格闘中。著書に「四畳半経済のススメ~コンパクトな家計を実現する87のコツ~」(ゴマブックス刊)などがある。