人の性格がそれぞれなら、性行為に対する価値観や欲求も千差万別。セックスレスに関しても、考え方の正解が一つではありません。ラブライフアドバイザーのOliviA（オリビア）さんによると、女性には性について価値観にいくつかのパターンがあり、レスで悩む原因の一つになっていることがあるそう。性との向き合い方に悩む読者の皆さんからの質問にOliviAさんが回答するこの連載。今回もテーマは「セックスレス」です。

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どんなに仲の良い友人でも性の価値観に共感できない部分はある

【今回のお悩み】
「メディアの記事を見ると、『セックスレス』は“悪いこと”であるという印象を受けます。でもOliviAさんは以前の連載で『性行為があってもなくても、それで2人が満足していればいい』とおっしゃっていました。実際、私と配偶者はセックスレスですが、休日は一緒に出かけるなど仲は良いです。でも、同年代の女友達は『仲が良くても夜の生活がないのは深刻な問題』だと言います。彼女は実際に悩んでいるようですが、こうした受け取り方の違いはどこからくるのでしょうか？　単に性格の差なのでしょうか？」（既婚・40代女性）

　以前のコラムの中で、性の価値観や優先度は一人ひとり違うので、「2人がお互いに心地いい関係性を作れているなら、それが一番だと思います」とお話ししました。こちらのご質問は、そうした受け止め方や価値観の違いはどこからくるのかということかなと思います。

　まず、どんなに仲の良いお友達でも、性の価値観に共感できない部分はあるもの。相手の考えを尊重しつつも、「私の考えはこうです」でかまわないと思います。

女性が性行為に持つ価値観にはいくつかのパターンが

　性のお話や悩み相談を聞いていると、女性が性行為に持つ価値観にはいくつかのパターンがあることが分かります。レスで悩んでいる方はそれが特に顕著です。

　1つ目は、性行為を生殖行為として考えている「妊娠待望型」。子どもができたらもう性行為はなくていいと考える方もいます。

　2つ目は、カップルには性行為があって当たり前だと考える方。このタイプの方は他のカップルがどれくらいの頻度でどんなことをしているのかをとても気にされ、アンケート結果や人の話に影響されて悩んでしまいます。私はこのタイプを「規範型」、もしくは「比較型」と呼んでいます。

　3つ目は、「セクシャルアイデンティティ型」。自分の価値は女としての価値であり、性的な魅力こそ自分の人間的な価値だと思っている方です。そのため、レスになると「自分に魅力がないのでは？」と悩んでしまいます。

　4つ目は、「快楽追求型」。性の快楽は味わったもの勝ち。快楽を追求した方が人生は豊かになると考えるタイプです。そのため、それが満たされないと人生を損している気持ちになってしまいます。

　最後の5つ目は「浮気防止型」。パートナーとの性行為を途絶えさせると「浮気する」と考えるタイプです。圧倒的に女性の方が多く、「男性は性欲が旺盛なので適度にしてあげないと浮気されてしまう」という考えが共通しています。