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サツマイモは皮ごと食べるのが正解? 栄養を丸ごといただくコツ 栄養士に聞いた
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教えてくれた人:和漢 歩実
秋の味覚サツマイモ。焼いたり、蒸したりしておやつで食べたり、または、煮たり、揚げたり、さまざまな調理で食卓に登場する機会が増えるでしょう。サツマイモを調理する際に、皮をむくこともありますが、皮ごと食べた方が良いのでしょうか? また茎も食べられるそうです。栄養を丸ごといただくためのコツを、栄養士の和漢歩実さんに伺いました。
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皮に含まれる栄養素とは
サツマイモの皮に含まれる主な栄養成分には、抗酸化作用が期待できるポリフェノールのクロロゲン酸とアントシアニンがあります。
クロロゲン酸はコーヒーに多く含まれる成分で、脂肪燃焼促進や血糖値の上昇の抑制で注目されています。ブルーベリーに含まれることでよく知られている紫色素のアントシアニンは、特に目の健康に良いといわれています。
また、サツマイモの皮や皮の近くには、食物繊維がたっぷりと含まれることが知られています。日本食品標準成分表2020年版(八訂)を基に比較すると次の通りです。
○エネルギー
皮付き:127キロカロリー
皮なし:126キロカロリー
○糖質
皮付き:31.0グラム
皮なし:30.9グラム
○食物繊維
皮付き:2.8グラム
皮なし:2.2グラム
○ビタミンC
皮付き:25ミリグラム
皮なし:29ミリグラム
○カリウム
皮付き:380ミリグラム
皮なし:480ミリグラム
食物繊維やポリフェノールをたくさん摂りたい場合は、皮ごと食べた方が栄養メリットをいただけます。ただし、食物繊維は消化に負担がかかります。お子さんや、胃腸が弱い方はたくさん食べない方が良いでしょう。